2016年10月28日金曜日

ウクライナ映画「スニッファー」

NHKで先週土曜日(2016年10月22日)から放送開始になった、という

土曜ドラマ 「スニッファー:嗅覚捜査官」

先週土曜の初回を見逃したので、明日の2回目を見てみようと思います。
実は、オリジナルを先に見ているので、両者を比べるのも楽しみです。

1年ぶりのブログ投稿は、こちらのオリジナル作品について…

◆まえおき:
出会いは本当に偶然。
夜中のYoutubeサーフィン中にロシア映画の新作「ウチルカ(女性の先生)」を見つけました。かつて「貴族の巣」で初々しくデビューされた美しいイリーナ・クプチェンコさんが老境に入られ、主演されている映画で、これを見つけたのがまず発端です。

話は現代。老教師が毎日騒々しいデジタル自己中世代のワルガキたちを、この日は拳銃で脅して課題をやらせる、という緊迫感満載の展開。

半ば眠りながら見終えたころ、Youtube 画面上で次の映画が始まりました。
なんとなく見ていたら引き込まれ、映画は明け方終わりました。映画はミニシリーズの集大成らしく3時間以上あって、映画の題名(オープニングがカットされていた)もまだ判明しませんが、とにかく。
主演俳優のキリール・キャロ(1975年2月24日エストニア、タリン市生まれ。顔は米俳優のティム・ロス似、長身。)が強く印象に残りました。
彼の他の作品を見たくなり、探していると「スニッファー」をYoutube 上で見つけました。

◆ウクライナ製海外クライムドラマ「スニッファー」:
「The Sniffer」(原語はロシア語で”ニューハッチ”)
ウクライナの総合映像メディアグループ、Film UAが制作している大人気番組で、受賞多数、世界60か国でリメイクや放映が行われる、ヒット作品です。


◆オリジナル性が光る、西欧タイプのドラマ仕立て
これまでの旧共産圏映画のステレオタイプの臭いを予感していた私はびっくり、この作品の虜になりました。
ずっと米欧の海外ドラマを頻繁に見ておりますが、そうした(世界基準ともいえる)1時間ドラマ枠にピッタリ寄り添い、ユニークな(突飛な)設定を散りばめて、しかもオリジナル性・娯楽性の高い仕上がりになっていて、見る人をひきつける展開に感心しました。

◆名前も背景も不明、謎だらけの主人公:
主人公は豪華な建物の駐車場スペースを赤いクライスラーの高級車Dodge Challenger 1台で独占。建物に他の住人がいる気配はなく、超スペーシーなフラットに一人で住む。
15年前に何かの間違いでか女性(ユリア)を妊娠させたせいで一人息子アレックスがいる。息子は母親と住んでいるが、支配志向の強い女性ユリアは思春期の息子と対立。この二人が犯罪捜査の最中や合間にしばしばからみ、問題を持ち込んでくる。そのたびに父親として息子に向き合おうとする主人公。しかし、ユリアには、指一本触れる事さえためらう。(いったいどんな関係なの?!)

◆謎を抱えるのは主人公だけではない:
家族問題に加え、アレルギーをかかえ、しばしば嗅覚捜査に支障をきたす…
相棒ビクトル(連邦捜査官)から紹介された有能な耳鼻科医師、この方があらゆる意味で美女です。本当に美しい方です。主人公は彼女に次第に惹かれるのですが、この女性も秘密を抱えています。いわば、登場人物たちみんながそれぞれ謎を秘めていて…。
謎が謎を呼ぶ、謎のオンパレード映画ゆえ、どうしても「次に行こうか!」と続きを見たくなります。

あんまりおもしろいので一気に1シーズンの最初の4本を見た翌日、NHKでリメイク版の放映が始まったのを知った次第です。
すでにNHKエンタープライズからDVDもリリースされているそうです。
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◆オリジナルDVDリリース
制作元のFilm UAではこの作品について、第2シーズンまでの全エピソードを英語字幕付きの高画質で公開しています。また物語の設定や登場人物の性格・背景などの説明もあり、英語の分かる方ならGEO店頭のDVDを待たずにこのサイトで十分楽しめます。

なおNHKエンタープライズ発売のDVDですが、アマゾンレビューによると、ローカライズ(この場合字幕翻訳)が不十分でドラマの内容を十分に楽しめなかったようです。

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GEOから借りたビデオ6本、好きな海外ドラマの録画には目もくれず、すっかりはまってしまった3日間でした。