2011年6月5日日曜日

独学は「気づき」の積み重ね:正規学習と独学

ジャズミュージシャンの山下洋輔さんは幼少時にバイオリンを習われたそうです。(回想記;日本経済新聞)
お母様はピアノ教師。山下さんは門前の小僧。生徒さんの練習を聞いただけでバイエルをマスターしてしまい、ピアノを気まぐれに好きに弾いていた山下さんに、「楽譜を見て弾きなさい」と、なんとかピアノを教えようとされました。
でもだめでした。
その代わりに「これを」とバイオリンを渡され、こちらは先生について、みっちりクラシックを勉強されました。
その結果、バイオリンは楽譜を見ないと弾けない、というまったくの「クラシック」派になってしまった、と書いておられました。
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バイオリンといえば憧れの楽器。その魅力に惹かれたひとりです。
最初は部屋のインテリアのひとつでした。そのうち。
ルーツ音楽を弾きたくてしかたなくなりました。

ジプシーやアメリカ中西部の農民たちのなかには、耳と楽器だけで、弾けるようになった人たちがいたのだからと。気づけば、目の前にはアマゾンで購入した教則本とCD、DVDの山。欲しい音、欲しいフレーズ、欲しいメロディーを求めて試行錯誤です。

無理な姿勢、力の抜けない体。そして◎◎肩に(;v_v)。
夜も眠れず、それでも触らずにおられないバイオリンでした。
そのせいで、より体にあった楽器、弓を求めて試行錯誤しました。



最初は4/4。4/4は大きすぎて、左手の指が第一ポジションでG絃を思うように抑えられません。そこで3/4を入手、少し楽になりましたが、さらに1/2のバイオリンに移行しました。練習のあとは、左肩から半身がこわばり、ぐったりです。

今年4月に小さなジャズバーで知人一家がコンサートをしました。プロのジャズミュージシャンを招いてのセッションで、音大を出たばかりの娘さんがバイオリンソロをいくつか入れました。狭い店内、それを1mの距離で聞きました。彼女の息遣い、弓のわずかな摩擦音まで、容赦なく聞こえます。

ああ、新鮮な音が聞こえてきました。
彼女のバイオリンからは、軽く乗せた弓の重みだけで音が出ているのです。
「力をぬく」のはこのこと?
早速家でやってみました。
なぜか分かりませんが、左肩はかなり楽になりました。
不思議なことに、4/4のG絃も自然に押さえられるようになりました。

かつてのバンマスで、今も尊敬するギターマスターがよく口にされていた言葉がよみがえります。
すべては「力を抜くことから」

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教わっても分からなかったことがずいぶんと多いなぁ…