2012年3月29日木曜日

女声アカペラ:いよいよマイクデビュー

Soundhouseに注文したClassicProのマイク10本、マイクケーブル(バランス型)10本が届きました。

お一人様代金1580円。(みんなのランチ代で一式揃いました。やすい!安すぎる・・・)
マイク初心者向けには、なんといっても、このコストパフォーマンスがダントツ高いClassicProです(^▼^)/

◆ハチノジマキ:
配布後、8の字巻の簡易講習会を行いました。きゃーきゃ~と賑やかだったけど、きっと次の日には、誰一人やり方を覚えていないだろうなぁ~・・・(;>ω<)

◆ミキサーの取説:
使用スタジオに設置されたミキサーの取説をネットからダウンロードして、
みんなにメール添付して送りました。(誰も読まないだろうなぁ~・・・)

無理もありません。マイクなんて、おテントウ様が西から出たって使わない、という
クラシック唱法を誇るグループでしたから…。

今週は初めて音楽スタジオの器材を使用してアカペラ練習です。
ホントに「180度転換」するでしょうか・・・?わがグループの意識は・・・(疑、疑…)

Watching ...

2012年3月15日木曜日

完璧な楽器=フィドル

『正しい音階ー音楽音響学』という本があります。(溝部圀光著、日本楽譜出版社)

数年前、これを読みましたら、アカペラでやっているハモリが少々色あせて見え、かなりのショックをうけました。

ピアノの平均律に合わせて作り出すハーモニーは、本当に響きあうハーモニーにはならない・・・

楽器によって音階構造が違うため、アンサンブルの音を美しく合わせるのは難しいけれど、それを合わせようとするのが演奏技術だ、というのです。

正しい音階(=純正律)を奏でる完璧な楽器はバイオリン(フィドル)だそうです。

以後、フィドルから視線がそらせず、ついに一昨年、フィドルに手をのばし・・・
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このほど、『正しい音階』を読み返して納得したことがあります。

例えば、コードのE(EとBの2音)を出すため、第一指で2ー3絃を同時に抑えたとき、どうしても、指が抑えた2絃Bの位置は、3絃のEよりもナット寄りにずれます。
教則本には、指板上同じ位置を抑えるように書いてありますが、どうやっても指はその通りに抑えるのは難しい・・・。でも、ずれたまま弾くと・・・
気持ちのよいハモりを奏でます。(なぜ?)

その説明になるものを見つけました。
下の写真のEとBのポジションの違いがそれです。
The Irish Fiddle Book
by Matt Cranitch, p.46
『正しい音階』
溝部圀光著、90頁
奏でたのは「純正律」EBの心地よい響きです。

「純正律」を求める人たちが、バイオリンの伴奏に、ピアノでなくハープを使っておられることもうなづけました。

こうなりますと、様々な楽器の演奏者もみな、心地よい音を求めて、
演奏技術を磨いておられるわけです・・・分かってきた気がします。

2012年3月9日金曜日

フィドルの駒を削る:なかなか難しい・・・

3/4フィドルの駒を削ることにしました。
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◆発端:

わが小指の長さは4.5cm。4/4はどうも左手の指使いに無理を感じます。
おまけに、弓が長くて弓先まで弾き切れません。弓使いがつい、斜めになってしまいます。
最初に買って練習を始めたときの分数フィドルに戻ってみることにしました。
この3/4フィドルは、恐る恐る音を出しているうちに、弓が絃に吸いつくように弾きやすくなってきました。それを堺に、どっぷり練習に浸るきっかけになった記念の品。

中古の量産品(1958年、木曽鈴木バイオリン社製。当時は月産200本)ですが、長期間大事にされていたらしく、指板に塗料の剥がれが少々あるほか、外観や内部に経年変化が見られるだけです。

今回、駒を新調して、絃も張り替えました。
弾いてみると、音色も音量も以前よりずっと劣ります・・・ (汗)

音の改善方法は? 
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◆トライアル:

お店にもっていく前に、色々試してみることにしました。
調べてみると、使用者ができるチューニングの中に、駒情報がありました。

3/4につけた新品の駒を見ると、なるほど、駒のチューニングが全くされていません。表板の接触部分に隙間があって、ぴったり接触していませんでした。
また、普通より分厚くて、駒のカッティング形状も、削られていない部分がありました。

家族の無線機機材加工用道具箱からサンドペーパーを借りて、お手本の形を見ながら削ってみました。

これがなかなか難しい・・・
テールピース側に向ける面が平らに削れたのかどうか分かりません。
ルーペで観察して確認。(まぁ、いいか・・・)
ろくな道具もないのに始めてしまいました。
・・・最初の仕事は失敗かもしれません・・・(Trial&Error、いつものこと・・・)
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◆結果:

何度も調整した結果、表板との接触面はぴったりしました。
独特のカッティング調整は、三角ヤスリが欲しいところです。紙やすりをいろいろな幅の短冊状に切って、丁寧に穴部分の拡張に使い、お手本に少し近づきました。

音:
D絃の響きが格段によくなりました。(なぜ?なぜ?)
EとA絃も音量が増しました。
G絃は力んだようなハリのない音。もっと音量が欲しいし、深い響きが欲しいです。

G音の改善には、表板の内側にあるバスバーの調整も関わっているようです。
そうなると、表板をオープンしなくてはなりません。(お店に行かなくては)
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音はすっかり変わってしまいました。
理由もわからず・・・
奥は、そうとう深い楽器・・・

さて・・・これからどうする?