音を出していると、必ず何か新しいことが見つかるからです。
アコーディオンとは唐突な出会いでした。
数年前に行ったライブで、心ときめくデュオに出会ったのです。
Deux Marches 「ドゥ・マルシェ」という、バイオリンとアコの絶妙の組み合わせ、女性デュオです。
演奏のインパクト…ユーモアをまじえたMCの魅力、会場でサインを頂いて購入したCDを、その後長い間、すり切れるほど聞きました。
聞けば聞くほど、惹かれました。
アコの刻むハギレよいリズムや、深く地を這う低音、リスのように飛び回る音階…。
バイオリンが歌うと、奥から静かに軽快に支えるアコの不思議なフレーズ…
街角や海や、ほの暗い室内…アコの音を通して浮かぶ、鮮明な風景や情況。
気づくと、迷わずアコに向かっていました。
ブレーキを解いたせいか、無謀にもフィドルにまで手を伸ばしました。
アコにはかわいそうな事をしました。せっかく素晴らしい先生につく事ができたのに、
身体がアコを受け入れる準備が整っていなかったのです。
でも、おかげで「身体意識」を持つようになり、ブランクを経て、
アコを手にしました。
フィドルは人の声 アコは人の息づかい 深い一体感
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ライブは何かゲットできるチャンス:
あるバーで行われた音大出身の音楽ファミリーによるジャズミニライブ:
ライブは演奏者の息づかいや、操作の音まで聞こえてくるのが醍醐味です。目の前でバイオリンの弓が出たり引っ込んだりする位置で聴き、生音に興奮。ボーイングのヒントをもらい、その後しばらくはフィドル漬けになりました。
有名バイオリニストの追悼演奏会ライブ:
内輪の演奏会。小さなホールで1.5メートルほどの距離で生バイオリン演奏を鑑賞。迫力はもちろん、この時は、各バイオリンの音の違いや、それぞれの音質の豊かさに圧倒され、半分別世界に旅していたようです。聴いた音だけが今も耳に残っています。
その音を再現しようと毎日苦労しました。ある日、繊細なその音は、肩や体の力がすっかり抜けた瞬間に聞こえました。
ライブの醍醐味は、音のパワーや演奏者のオーラなど、そこにあるすべてが
表現の一部になって伝わってきて、心身をチャージしてくれる、あの実感でしょうか。
聴衆もそうした表現の一部として参加しているのかもしれません。
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充電は音楽で…