2012年2月18日土曜日

フィドルのレッスン:先生は世界の一流ミュージシャン

習い事をするには出費も必要です。
「バイオリン」を習おうとすると、気の遠くなるような時間と出費を想像してしまいます。

でも今は、一流のミュージシャンから素人さん(?)に至るまで、膨大なフィドル・レッスン映像がインターネット上に溢れています。

巨匠クラスのバイオリニスト、イツァク・パールマン自身の投稿映像から、多数のアイリッシュフィドルレッスンやカントリーフィドルレッスン、と枚挙にいとまがありません。曲を聴いてもなかなかすぐには耳コピできませんが、わかりやすくて感心するレッスンがいくつかあります。
最近見た中で、NationalFiddleHallさんの投稿映像シリーズ「Lick of the week」は80件近くのLickを紹介していて、分かりやすく、毎日チェックしています。

演奏者はShelby Eicherさんをはじめとする複数のフィドラーで、魅力的なLickを1-3分前後までの長さで簡潔にまとめてあります。
Youtubeで見られますし、オリジナルのHPは次のURLです。
http://www.nationalfiddlerhalloffame.org/Education/lickoftheweek.html
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つぶやき:

かつて、ロマ音楽に惹かれてYoutubeにどっぷり浸っているころに、思いました。
この人たちは、小さい時から旅生活の中で、なりわいの一部である音楽を生活そのものから体得してきたはず。フィドルもそうに違いない・・・と。
ならば、フィドル練習のために、似たような環境をつくれたら、映像の中のフィドル演奏者たちに一歩近づくことも可能かも・・・・

その思いを強く実感したのはある映画を見たときです。
少し前に、「Songcatcher」(2000年)という映画を見ました。サンダンス映画祭で特別審査員賞を受賞した映画です。

まだ音楽産業も皆無の頃、1900年代初頭、女性音楽学者が、エジソンの発明した蝋管録音機を携えて、アメリカ中西部のアパラチア地方に入り、地域に伝わる素朴な歌や曲を記録する旅がストーリーになっています。

映画の中に出てくる人たちは、狭い共同体生活の中で、労働の中や合間、家庭の休息の時に、畑で、家の中で、バルコニーで、一人であるいは家族や仲間と火を囲んで、作ったり伝え聞いた音楽を歌い奏で、家族そして世代へと伝えていました。
こうやって、音楽は伝わる・・・カントリー音楽のルーツを感じたときでした。
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こうした音楽を奏でる人たちから、フィドルを教わろうとするときは、決まって心が弾みます。