2011年3月25日金曜日

直下型地震の巣:浜岡原発

4月のコンサートは中止、との知らせ。なんだかほっといたしました。
心ははるか原発の行方に釘付けです。

◆NHKニュース:
福島第一原発の3号炉で作業員3人が被爆しました。ベータ線による皮膚損傷です。ベータ線は紙を透過してもアルミ箔を透過せず、皮膚の真皮までは到達しない放射線、との専門家の説明です。
原発処置進捗のニュースは一進一退のような内容。深刻な状態が続いています。
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ニュースに向き合っていると、原発破壊による放射能の恐怖が、ひたひたとこちらに向かってくる、名状しがたい不気味さを感じます。

これまでにも、原発事故は何度か報じられ、放射能漏れのニュースもありました。私たちはそれらから何を学んできたのでしょう・・・

2006年に「食品と暮らしの安全基金」という団体が刊行した浜岡原発告発本『放射能で首都圏消滅:誰も知らない震災対策』には、今福島第一原発で起こっていることが、そっくり載っていました。

◆この本による東海地震とは:
起こる起こると言われ続けている東海地震。ちょうどユーラシア大陸プレートとフィリピン海洋プレートの境界が、浜岡原発の直下にあるのです。
東海大地震が起こるとすれば、浜岡原発は真下に震源を抱え、直下型の大地震に見舞われることになります。
政府想定の東海地震は単独地震でM8.0以上、死者数9200人。群発地震(東南海、南海、東海の三地震が同時発生)の場合、M8.7、死者数2万4700人。ここでは、大地震と大津波を想定して被害想定がされています。
でも、「原発震災」が起こることは想定されておりません。
もし脆弱な岩盤の上に作られ、直下に地震の巣がある浜岡原発で、震災により5基の原子炉が次々にメルトダウンしたら、放射能が広域に拡散し(風向きで被害地域に差)、近距離にある首都圏の人たち数百万人が被爆し、やがて死亡する大災害になる可能性が高い、としています。

当たり前のように電力の恩恵を享受してきましたが、原発を問い直す機会かもしれません。

2011年3月23日水曜日

なにもない…?:地震被害の生協宅配

生協の宅配サービスが来ました。

先週に引き続き、注文した品物はゼロです。
何も宅配されないけれど、手数料は引き落とされます。
先週は、地震直後で、仕方ないと思いましたが、代替品すらないのは…。

配達員さんがすまなさそうに渡してくれたのは、注文用紙と製品カタログです。被災地からの仕入れ品が入らないこともありますが、千葉にある仕分け物流配送センターが地震の被害にあい、機能を失ったことが、写真入の「お詫び」チラシにありました。復旧まで数週間かかるとのこと。

「おやめになりますか?」と悲しそうな配達員さん。

企業も被災者です。
いずれ復旧するはず。
次の注文書を渡しました。

2011年3月22日火曜日

危うし音楽活動:東北関東大震災

今日、4月のコンサートにさらに暗雲がさしました。
今週の練習もお休みになる、という連絡が来たからです。

原因は計画停電です。
練習場所の公民館は、停電中は閉館です。前日または当日にならないと、停電予定は分かりません。
でも本題はコンサート会場です。停電になればコンサート不能です。
定期コンサートを延期するかどうかの集まりが行われたそうです。
こちらは賛助出演。決定を待つばかり。
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明日はアカペラ練習:
毎日報じられる被災地の様子。続く余震、そして停電。
仲間からは、落ち着かない、不安、何も出来ない、というメール。
かくして今日までに9人中3人が欠席と連絡してきました。
明日、集まって、歌えるでしょうか・・・・
積もる話をしたくて、みんなそのままファミレスになだれ込みそうな気がします。

NHK:被災地の卒業式

計画停電の最中にも繰り返す余震。
魔法瓶にお湯。5時を過ぎて、ロウソクに点灯。
ここは第3グループ。午後3時40分に電気が切れ、6時50分に電気が来ました。

テレビをつけ、毎日被災地の様子を見ます。
南三陸町のプレハブ役場ができ、復興へのスタート。
そして土葬される遺体。自衛隊員による瓦礫整理の中での、被災者の思い出の品々の収集と引渡し。繊細な心遣いです。

気仙沼の階上中学校の卒業式の学生さんの答辞は、こみ上げる嗚咽と涙をこらえ、この不条理への悔しさ、辛さ、悲しさを訴え、それでも「天を恨まず、助け合って生きていくことが私たちの使命」と、生きて乗り越えていく決意を述べ、胸を抉られました。
被災地の卒業式は、どれも余りある悲嘆の中、若い人たちに託された思いが卒業式会場に満ち溢れていました。
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NHKの報道には、感心するばかりです。
あまねくくまなく、被災の実像を伝えよう、という使命感にあふれています。
被災地ではまだテレビを見られない地域もあるでしょうが、日本中がNHKのおかげで、今日本に何が起き、進んでいるのかを知ることができます。
私たちがパニックに陥ることなく、現実に向き合うことを可能にしてくれる報道。そのように思えてきます。

2011年3月18日金曜日

泣けてくる:アンパンマンの歌

福島原発の成り行きに釘付けの日々。


ガソリンスタンドに並ばず、20kmくらいは自転車で移動することにしました。
毎日くる計画停電。ロウソクや湯たんぽで対応です。
夜の停電は、昼間の停電に比べ、さすがに心寂しいものがあります。
でも、水とガスがあれば煮炊きできますし、
生活から不要不急なものを差し引いているうちに、
不便に感じてきたことにも慣れてきました。
寒さも、相応の厚着で十分やり過ごせます。
処分予定だった衣類が役立っています。

しかし。
今、そしてこれから乗り越えていくべきものの巨大膨大さを思うと気持ちが萎えそう…。被災者の皆さんの気持ちはどれほどでしょう・・・
考えると胸が裂けそうです。

大地震勃発以来手放さないラジオ。
一昨日、こんなときこそ、と音楽を流すNHKの番組がありました。
音楽を届けることが必要・・・・同感です。
被災地の人たちを元気付けよう、子供たちに明るい歌を届けよう、と。

そんな目的に応えて、視聴者から圧倒的にリクエストが多かったという歌は、「アンパンマンの歌」でした。
阪神大震災の被災者からの手紙には、当時この歌を聴いて号泣した、というコメント。
子供たちを元気付ける歌…。

そして。
ラジオからアンパンマンの歌が流れました。
その歌詞を聴いていると、毎日伝えられる被災地の惨状と重なり、身体の奥深くから湧いてくる名状しがたい痛みに、
たまらなく泣けてきました。

「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」
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アンパンのマーチ   
作詞 やなせたかし 作曲 三木たかし

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも
何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだ微笑んで。
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも。
嗚呼アンパンマン
優しい君は行け!
皆の夢守る為
何が君の幸せ 何をして喜ぶ
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!
忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までもそうだ!
恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ
嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為
時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえどんな敵が相手でも
嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

2011年3月15日火曜日

危うしコンサート:東北関東大震災

未曾有の天災にみまわれました。

地震の翌日、4月にひかえたコンサートの練習の中止連絡。
刻々と入るニュース、危うい原発の状況。

そしてさらに連絡が回ってきました。
コントラバス奏者の仲間は警察官。召集され、東北地方へ出発されたとのこと。
ニュースは、退役自衛官のみなさんも首相により、召集されたと伝えていましたっけ。

ガソリンスタンドもお店も売るものがなくなっていて、びっくり。

予定通りコンサートが出来るくらいの、安定した生活が戻ってくるでしょうか。

この先の生活は大きく変わるのでは…
変えなくてはならないかも…
自分の中で、そんな予感がしつつあります。