2011年6月26日日曜日

2分の1フィドル:一番身体にあっているかも・・・

アカペラの合間にフィドルにいそしむ毎日。
自分でも不思議ですが、フィドルケースに目が行けば、必ず音を出さないと気がすまないのです。かくして朝夕、ご近所迷惑行為を・・・。(もう惰性で・・・)

雨戸、カーテンを閉め、フィドルの駒にはUltra USA(減音器)をつけ。
アマゾンで取り寄せた、何冊もの(数えるのが面倒)教材のどれかを引っ張り出して、譜面台にのせ、おもむろに・・・。
-------------------------------------------------------------
昨年10月以来、フィドルにはまり、今は2分の1の分数バイオリンを弾いています。
最初は4分の4からはじめたのですが、体中に力が入っていたせいでしょうか、すぐに「◎◎肩」になり、身動きも辛い毎日。

寝返りが打てず、夜も眠れぬ痛さにもかかわらず、人が聞いたらあきれるかもしれませんが(すでに自分があきれてますが)、フィドルの魔力には抗し難く、リサイクル屋さんで木曽スズキの4分の3バイオリンを購入。
肩の痛みをこらえ、歯をくいしばり練習しました。(おばかですが、弾きたかった・・・)

12月、リサイクル屋さんで2分の1フィドルと出会い、「これだ!」と購入。
ようやく左肩の負担が少し減り、なんだか肩の痛みも少しずつ和らいできました。

不思議です。これが体にフィットして、今は楽な気持ちで弾けます。
いつの間にか、全身の力が抜け、弓はそっと載せるだけになりました。

いつも減音器を使っているため、生の音を聞いたことがなかったので、
先日カラオケに行って、手当たり次第曲にあわせてみました。
ポータブルな2分の1フィドル、そのふくよかな音に驚きました。
低音の重厚な響きは、持っている他の2本のバイオリンもかないません。

ドイツ製で、銘が入っていません。しかし、
丁寧なつくりは、パフリングの仕込みや、隠れたボディ内部の隅々にまでよく表れていて、3本のバイオリンの中でダントツです。
ボディの緻密な年輪の木目とニスは特有の模様を織り成し上品で深い味わいです。手入れをするたびに、美しいボディに見とれ、ため息が出ます。
これは名器にちがいない・・・妄想と愛着が増していきます。

いつかネットで見た、ストラディバリ制作の分数バイオリン。
どの大きさの楽器も、心を込めて作られたものからは、心の波動が音になって伝わってくる、そんな気がします。

友人たちからは「にぶんのいちぃ~?」と言われそうです。
かまいません。
音を聞けば、だれだって納得するはず。

どこにでも、このハーフフィドルを持って行こう・・・