2012年4月14日土曜日

音の不思議:リバーブのかかったベース音

定期コンサートの音響サポートに行ってきました。楽器のことを書く前に、レポートを少々。
もう10回目、前夜手際良く仕込みを終了。今朝は9時からリハ。各バンドさんの調整も順調でした。
本番になると、バンド演奏に加え、今年はハワイアンダンスの出演者も若年化して、若いお母さん達から幼稚園児たちも出演。会場を沸かせました。
さらに、カントリーバンドさんの演奏では、カントリーダンス教室の先生や生徒さんたちが、はるばるいらして演奏に花を添えて下さいました。
年々エンタメレベルが向上しているのには、非常に感心しました。主催者側の人脈が広がっているのがわかります。
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リバーブのかかったベース音:
電気楽器の音はアンプによって結構な違いがあります。ベースの音ではやはりウッドベース生音が一番好きですが、効果的なエフェクトをかけたベース音もおもしろいと思います。
この日リハで一番気になったのが、某バンドさんのエレキベースにかかったリバーブでした(使うと指運びが楽?)。客席で聴くと、もやっとして歯切れが悪く、他の楽器の音と噛み合わないまま重低音で足元に響いてきます。ボーカルマイク担当の音響サイドからは、ハウリングの元にならない限り、守備範囲外です。
お客さんが客席を埋め、本番が始まるとどう聞こえるのでしょう。
確かめてみようと本番中、音響担当交代で、客席に聴きに行きました。
意外でした。客席最後部ではモヤモヤがほぼ消えて、バランス良く聞こえました。客席中間部の両サイドから聴くと、モヤモヤは若干弱くなって聞こえました。そして、ホール外の通路で聞くと、ベースの重低音ばかりが聞こえます。(ホワ~イ?)
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余談:
ベースといえば、むかし、パリでの週末。忘れられない熱いジャズナイトを過ごしたことがあります。ジャズにはやはりウッドベースです。
パリに数多ある音楽カフェ。アコースティック楽器を持ち寄り集まった多国籍の音楽好きたちが時に軽快に、時に濃厚な演奏を深夜まで聴かせてくれました。たったグラスいっぱいのワインで、たっぷり音楽に酔いしれることができるのです。
なぜジャズの本場でないパリで、こんなに本格的なジャズを聞けるのだろう・・・?
当時はそう思いました。
フィドルを契機に、(Youtubeで)ステファン・グラッペリとジャンゴ・ラインハルトに出会い、なるほど・・・と思いました。