先週は、またも映画漬けの週末でした。
相変わらず、音楽にまつわる映画を手当たりしだい借りております。(返却の度についまた借りる…)
見切れなくてひとつ残ったDVD。今日の午前中が返却期限でした。タイトルに目をやると、見ないと後悔しそう・・・に思えました。時間までに返せるかしら・・・と迷いつつ、やはり見てしまいました。
「ヤング・アット・ハート」(ワイルド・アット・ハートなら昔見ましたが・・・)
タイトルはニュー・イングランド在住の元気な高齢者コーラスYoung @ Heart Chorus のグループ名でした。(同コーラスは、2010年3月に日本公演予定。チケット7000~8000円代。う~ん、考え中)
平均年齢80歳という、施設や自宅から練習にやってくる、歌心見事としか言いようのない老人たち24名のコーラスグループです(日本公演には73~89歳の総勢32名)。映画は彼らの本番までの7週間を追ったドキュメンタリーでした。
驚きの連続:
団員よりずっと年の若い音楽ディレクターは、老人たちにつぎつぎに新しい曲をオファーし、きびしい練習を通して、曲を仕上げていきます。しかも、難しく速いリズムのロック、パンクやR&Bの曲などを、老人たちは暗譜して行きます。
本番1週間前に相次いでメンバーが2人亡くなります。
日本なら、喪に服すべく、即座に公演中止でしょう。でも、彼らは亡くなった仲間のためにこそ歌うべきだ、とそれぞれに辛い悲しみを超えて練習を続け、本番舞台で絶唱します。
動きや表情に乏しく、少々ピッチが狂い、リズムがずれてる?
いや、曲の新しい解釈でしょう。
だって伝わってくるパワーが並外れています。
これは一体なんでしょう?
観客たちは、彼らの歌のリズムに合わせて身体をゆすり(子供たちは席を離れて踊り狂い)、笑い、泣き、唱和し、拍手します。
圧巻は、数日前に亡くなった2人の仲間に捧げるように、Fix Youを歌った男性。死線を乗り越えて病院から生還、明日をも知れない命を自覚し、携帯酸素ボンベを片手に下げて登場し、椅子に腰掛けてゆっくり歌います。会場は一転、静まり返り、スポットライトの中、彼だけが浮き上がります。
久しぶりに心をわしづかみされました。
彼らが歌った歌の数々・・・
時間切れで全部メモできませんでしたが、よく知っている曲も初めての曲も
どれも耳深く残る曲ばかりでした。
じっくり聞き、口ずさんでみたい、そんな曲ばかりです。
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(順不同)
1. Yes We Can Can
2. Who Cares
3. Aba-Daba Honeymoon
4. Put That Hoedown
5. Every Breath You Take
6. Riders In The Sky
7. Asleep In The Deep
8. Purple Haze
9. Just Because
10. Golden Years
11. Jessica's Smile
12. All The Earth Proclaim The Lord
13. Life During Wartime
14. Stephen's Triumph
15. Road To Nowhere
16. Spiritual Bliss
17. Forever Young
18. Read All About It
19. Somebody To Love
20. Shout
21. Dancing In The Dark
22. Happy Birthday (written by P.Hill & M.Hill)
23. Staying Alive
24. She's Not There
25. Rockin' Billy
26. Crimson Joy
27. Coniston Water
28. Nothing Compares 2 U
29. Summer Sky
30. Close Range
31. New England Horizons