2012年1月25日水曜日

本番まであと4日:衣装合わせ/出ハケ/立ち位置

本番まであと4日。
◆新しい衣装:
毎舞台、一番悩むのが衣装。
曲のジャンルや演出により、さまざまなアイデアが出ますが、企画倒れでした。ところが、今回ジャズミサが歌いたくて新メンバーになられた方がマルチタレント。彼女のけん引力で、さらに仲間2人が協力して、デザインから縫製まで仕上げて下さいました。写真はコンサート第I部で着るその衣装です。早速衣装合わせ。
メンバーの体型はさまざま。そのため、デザインは二転三転し、この無難な形に。
布地はいつものように、日暮里の布地問屋街で仕入れました。光沢素材、色は5色で、パートごとに色を決めました。
アルト3(最低音部)は舞台上手でマリンブルー。下手のソプラノさんはエレガントな紫色。美しいグラデーションが生えるように並ぶことでステージを彩ります。
◆ヘアースタイル:
舞台用ヘアスタイルは、これまで各自の好みでOKでした。今回は先生の指示で、肩まで垂らすことはNG、耳と首を出すすっきりヘアーに。これは、ジャズミサを強く意識した指示です。
ロングヘアはアップかポニーテールです。さて、どうしましょう・・・。
急いでエクステを買ってきて自分のヘアスタイルを金曜の練習までに創らねばなりません。
◆II部で着る衣装:
ジャズミサ用の衣装は、ユニフォームの黒いロングドレス。今回は黒いジョーゼットをドレスの下に来て、ドレスの上からシルバービーズの大きな襟飾りをつけます。
そろいの黒い楽譜ホルダーにジャズミサの楽譜をはさんで舞台に並びます。
暗譜でなく、楽譜を見て歌う曲は初めてのことです。
理由は、ジャズミサが13~4分、と非常に長い曲であること、ラテン語の暗記にみんなが苦労したことなどです。失敗を案じた先生が特別に許してくださったのです。
ピアノ伴奏が入るのも初めてのことです。
ジャズミサのジャズ・フィーリングを出すためです。メンバーはほとんどが音大出身者でピアノの先生ばかり。ジャズ好きの仲間が自分でアレンジした伴奏を入れています。
今日の練習では、入場退場、ステージ上での位置交代、アクションの演出などを交えて、ゲネプロを繰り返しました。
練習は残すところあと一回。本番当日は早朝からリハです。
先生の到着後、照明調整、ゲネプロを行う予定です。
ジャズミサを目当てに来てくださるお客さんが多いはず。
コンサート後のコメントを楽しみに、残りの時間で最高のステージに仕上げます。(♪)

2012年1月18日水曜日

フィドル用マイク: 試作機1号

簡単なフィドル用マイクを試作してみました。
材料:
①Casioの安価なヘッドマイク(ダイナミックマイク、980円、ケーブルの長さは2mあまり、フォーンプラグは6.3mm,2極標準でミキサーのマイクジャックにそのまま差し込めます)。ヘッドセットからマイクとフレキシブルアーム部分を取り外して使用します。マイク部分のウィンドウスクリーンはフィドルの上響板に接触させる際のクッション材になるのでそのまま使用します。
②文房具屋さんで購入したステンレス製クリップ(48円)
③DIY店で購入した、引き戸の隙間用粘着テープ(198円、5mmx15mmx4m)
マイクは楽器本体に張り付ける必要がありますが、とりあえずは、これで試してみました。

Bassアンプにつないで音が出ることは確認。
でもどんな音質で出ているのかよくわかりません。楽器の性質上、耳元で大きな生音を聞かねばならないためです。近所迷惑ですから、アンプ音量を上げるわけにもいきません。
数万円の専用コンデンサーマイクの性能には程遠いですが、今回は音質は二も三も次、拡声優先です。実験は次回の練習で。

2012年1月15日日曜日

緊急事態発生:危うしコンサート・・・

1月2週目の練習日朝、先生からの緊急事態メールでみんなチジミあがりました。
アカペラコンサート本番が目の前にせまっている今、メインのソプラノさんが出られないかも、というニュース。
3人分の声量を持ったソプラノさんです。残るソプラノは2名。誰も彼女の代わりはできません。ほとんど、ひとり1パートで歌ってきましたから、誰かが欠けるなんて誰も想像していませんでした。
……
練習はイレギュラーこの上なく、先生は、彼女なしでは歌えない歌を急きょプログラムからはずし、組み直しました。
昔歌った無難な曲に差し替え、曲数が少なくなった分、お客さんと歌う曲を増やしました。
そんな中、みんな落ち込んだり、励ましあったり、目まぐるしい時間を過ごしました。

その夜、ソプラノさんからの連絡で、とりあえず出られそう、と分かり、みんな胸をなでおろしました。
健康上の理由とのことでしたから、みんなとても心配したのです。

先生は即座にプログラムをもとにもどし、私たちは、また難しい歌を何曲も、少しでも仕上げようと、スケジュールの合間にいくつもの自主練を入れ、目の前の本番に向かいます。

まるでジェットコースターに乗っているような一日でした。

今までも人数が欠けたことはありました。
家族の慶弔などでいっぺんに3人も出られなくなり、5人と先生だけで乗り切ったフェスティバル。
私も入団当初、親の病気で本番を当日ドタキャンしたことがあります。私を責める人はなく、アルト一人で頑張ってベース部分を入れてくれた仲間にはとても感謝しています。
思い返せばたくさんのハプニングがありましたが、どんな窮地に陥っても、先生は「やり遂げる」姿勢を崩しませんでした。

このことを今、しみじみと噛みしめています。


2012年1月9日月曜日

音程:微妙なズレの修正を…

アカペラ舞台本番まで20日余り。
衣装準備、立ち位置や振付を覚えて、内容をできるだけ充実させたい所です。

暗譜の点検もありますが、それ以前に、音程がズレる問題をまだ抱えています。
全体にハーモニーが美しくない箇所が複数あるのです。

自分では正しい音を出しているつもりでも、ほかの人の声に十分合った音を出していないのかもしれません。なぜなら、途中で高音域の音程が下がることがしばしばおこるからです。これは、人の耳には目立って聞こえませんが、ところどころピアノで音程確認をすると、はっきりします。

また、次に出す音に自信が持てない(音の記憶が薄れている・・・とでも)時、とっさにほかのパートの音を出しながら、そこから、それにハモる音を選んで、とりあえずハーモニーにすることで、その場を乗り越えます。
でもこれは急場の応急処置です。なぜなら、本来のハーモニーの構成を勝手に部分変更することになるからで、やはりきちんとした音を出すべきです。

対策は、ほかのパートの要所部分をきちんと把握したうえで歌えるよう練習することでしょう。
さて、どうやって…?

2012年1月5日木曜日

新年歌い初めは個人レッスン

先生のお宅に、個人レッスンを受けに行ってきました。
本番まで20日あまりというのに、私たちの仕上がりの悪さに、たいそう危機感を感じられた先生が、もっと練習をするようにとオファーしてくださったものです。3時間はあっという間にたってしまいました。

◆音程を正確に:
音量、音色ともにOKでしたが、微妙な音程がいくつかありました。仲間の声とのハモリが妙なウナリを生じていたり、ちょっと気持ちよくない重音になっているので分かります。
高音域を伴う曲は、途中で全体にキーが下がりぎみです。高音域パートが下がるのにつれて、低音域パートも下がってきますが、ただでさえ出にくい低音域、アルトは苦しいのなんのって・・・

◆3連符:3連符が分かるように正確に出して歌う。(Anus Dei)
◆ソロ部分:ソロだとはっきり分かるように、出だし(アタック)のメリハリをつける。
◆リズムパート:リズムのメリハリをつけて、リズムをクリアに前面にする。

他にもたくさん…
次の練習までにクリアして練習に臨みます。(喝!)

2012年1月3日火曜日

発声のために:日本古武道の身体意識

NHKのBSで「侍スピリット」という海外向け番組の再放送があり、大変興味深く見ました。
案内役の格闘家ニコラス・ぺタスさん(18歳で来日し、極真空手道場入門、元欧州空手チャンピオン、38歳)は自分が「勝つ」ために習ってきた「空手」について、その究極の目標を「沖縄空手」の中に見出したようでした。それはまったく異なる「空手」。その目標は、ひたすら「型」の鍛練を通して、他人の痛みを知り、自身のコントロール力を磨くことだそうです。
この番組には、運動科学研究者の高岡秀夫さんも出演されていました。
以前に、「身体意識を鍛える」という高岡さんの著書を読んだことがあります。発声に必要な身体イメージを求めていたころ読んだ本です。
内容は、適切なトレーニングをすることで身体意識を高め、より無駄のないバランスのとれた心と体を作ることができる、というものでした。
「武道」のどのジャンルでも「ふんばらない」「押さない」「引かない」という、常に流動可能なスタンスを保っています。
合気道では、相手の力の流れを意識し、その力を利用しつつ力の流れをコントロールする様子が分かりやすく説明されていました。
どれをとっても、これはつぎのことを意味しているように思えます。
大切なのは、全身の部位がいつもリラックスしていて、次の動きへのスタンバイ状態でいることです。
そのことが腑に落ちる経験があります。
少し前まで、ジャズミサの第5部「Agnus Dei」のアルトのソロ部分は、普段出さない音域で、なかなかブレずに響くロングトーンを出せませんでした。
先生は「ドラム缶になったつもりで」「口、のど、気道、肺、お腹を広く太く開けて」と指示。でも息の通り道は意識すればするほど緊張して、思うように発声できませんでした。
そこでほかの考え方を模索しました。
たどり着いたのが、腹筋・背筋・側筋(脇腹の筋肉)を大きな口(唇)に見立てたイメージです。大きな唇からは大きな声や小さな声が自在に繰り出される、そんなイメージです。
これはかなりの改善をもたらしてくれました。
全身の身体感覚を持ちながら、声は以前より響き、クレシェンドのコントロールもより楽になった、ように感じました。身体感覚が全身のバランスを維持することで、必要な動作をそれぞれ的確に、流れに乗せられるのかもしれません。
先生は「よく出たわね、出しにくい音なのに。アルトさん、がんばったね」と、うれしいお言葉をくださいました。
この「唇」を忘れると、すぐ以前の失敗を繰り返します。
これも訓練でしょうか。