2010年3月8日月曜日

歌詞を訳す・・・これはなんと難しい!

アメリカの古本屋さんから取り寄せた歌本。
The Band: Music from Big Pink うれしくて毎日開きます。モノクロ写真に見惚れます。
歌の歌詞にも見とれています。なんとなく、歌の世界に入っていけます。
でも、歌の意味は、漠然とイメージが湧いても、細部の雰囲気がクリアではありません。
例えば、The Weight です。
歌詞を読んでいくと、これが難しい。聖書に出てくる名前が並び、意味深ですし、歌の風景がよく見えてこない。なんのことなのさ?でも妙に惹かれる言葉の展開です。
大体の意味をイメージしながら、辞書を引く、それでも日本語にするには判然としません。
背景知識の不足でしょうか。もっと調べてみたくなりました。

ところで。

えらいことを引き受けてしまいました。
カントリーバンドの人から、今まで歌ってきた歌の歌詞を「訳してください」と言われて、そのときは軽い気持ちで「は~い」と・・・。
まあ、辞書がありゃ~何とかなる、みたいなノリでございました。
しかし、カントリーさんも今まで長いこと歌いこんでいらして、意味を深く考えなさる暇がなかったのか・・・?
いやいや、わが身を振り返れば、自分が歌っている英語の歌だって、なんとなく分かったつもりで歌ってますもん。根拠なく。
いざ日本語にしてくれ、と言われたら、やっぱりあわてふためいて、辞書めくって頭かかえるでしょ~ね。

後へ引けないので、やってみました。
う~む。メールで頂いた歌詞には、コンマもピリオドもない・・・どこで切るのでしょう、意味不明です。
インターネットで見つけた歌詞にはピリオドもコンマもついてました。両者比較。
おや、ところどころ別の単語になっています。あら、表現がまるきり違う行があります。
どこでどう変身しちゃったのでしょう。でも意味は大きく変わることはありません。なるほど。
れっきとした作詞者も作曲者もいるのに、新しいバージョンが出来ていくのは、カバーする人たちの個性が歌詞にも反映され(アレンジされ)ていく、ということなのでしょうか。
私見でございますけど、暗譜しそこねた結果、舞台で新バージョンが次々に生まれちゃうんじゃないの?という説明があたっていそうな気します~。(経験者は語る・・)

あーだこーだしているうちに、カントリーソングを4曲ほど訳しました。
おもしろいことに、どれも飲んだくれて失恋して嘆いている男の愚痴歌ばかりです。
カントリーソングってこんなに女々しかったのか・・・(女々しい→差別語だ~!)
(あら、はっきり言い過ぎでした?カントリーさん、ごめんなさい!)
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The Weight
この曲の歌詞が同じように変化(進化?)するなんて、到底考えられません。
誰もが軽い気持ちで口ずさむような歌、とは思えませんから。
カントリーのノリとは異なり、なにやら重たいのです。
しかたないか・・・
歌の題からして重いですもんね・・・