2009年11月1日日曜日

音の厚みの謎:バッキングとギター

あの背後の音の厚みはなんなのだろう?
そんなことを昔ばくぜんと思いながら音楽を聴いていました。

約10年前に初めてバンド参加したマンドリングループでは、それは良く分りませんでした。今なら少し分ります。当時はマンドリンの人数が多く、ドラやギターなど、リズムと低音パートが貧弱だったためです。
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やがて、その意味が少しずつ分る機会がやってきました。
5年前に募集ビラを見て、初めて「バンド」さんに参加しました。今から思えば、いくつか楽器は持っていてもどれも中途半端でしたし、楽譜もろくに読めなかったのです。
KBもフルートも次々に別の新人に取って代わられ、しばらく部屋の隅で見学していました。
当時は生演奏を聞けるだけで十分満足でした。(いつか参加できたらなぁ・・・と)

やがて、バンドさんにつきもののメンバーの出入りがあり、棚から牡丹餅、いえKBが落ちてきました。
憧れは飢えに変貌していたようで、その後すっかりのめりこんでしまいました。
しかし上達はなかなかです。アンサンブルのバランスは他人の音を聞き分ける耳次第。
経験の差は埋めようもありません。

ラッキーだったのは、そのバンドに経験豊富で寛容かつ類まれな辛抱強さを備えたかたがたがおられたことです。新人に本番の機会を惜しげなく与えてくださったのです。(今思っても無謀だ・・・)

折々のさまざまな場面で、直接間接にバッキングの大切さを体で感じてきました。
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バッキングといえば必ず思い出すのが、
現在KBヘルプに行っている、クリスマスコンサートのバンドさんです。

バンマスさんはリズムプリセットが付いたKBをこの上なく頼りにしています。
ほとんど信者さん、と言えます。
メンバーがメロディー担当者ばかりだからでしょう。

(サイドさんとベースさんがいればなぁ・・・・バッキングがグンと変わるのに)

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ところで、
サイドやギターやベースでバッキングする時の気持ちはどんなものでしょうか。
ちょうど忘年会の余興に「Yesterday」をデュエットしようと友人から誘いがきました。
友人は私にギターを弾いて一緒に歌って欲しいと言います。
ギターなんて、何年振りでしょう。何度もギブアップをしました。性懲りもなくまた・・・?
◆ギブアップの理由:何度やっても、指の押さえが難しく、きれいな音がでないのです。
(これまでお世話になったギター:もっぱらリサイクル屋さんのジャンクギター)
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バンド練習で忘年会のことを話すと、次の練習で早速ギターのパートを回してくださいました。
超えられなかった障害は、あきらめない気持ちと練習で超えられる・・・と。
家に帰り、練習の録音を何度も聞きました。
このときお借りしたレス・ポールの音は、きっと忘れられないでしょう。

あるギターのことを思い出しました。
家族が昔弾いたらしい古いモーリスのウェスタン(フォーク?)ギターを押入れから引っ張り出したのです。 所有者いわく「へ~なぜこんなものがあったのかな」。(モーリス、いただきまぁーす)

レモンオイルで磨きました。
くすんでいたボディは輝きを取り戻しました。でもボディの内部にはホコリがたまっています。
錆びた絃を交換する時に、掃除機の蛇腹ノズルを入れて丁寧に掃除しよう・・・

リビングテーブルの隣の席の椅子にギターを置きました。ここがギターの居場所です。