2009年9月9日水曜日

音作りの戦略:ハワイアン、カントリー、フラダンス

先週末、地元の農業振興センターの野外ステージでコンサートがありました。

昨年から始まったイベントです。音響係りのお手伝いをしました。
バンドさんはせいぜい3~6人編成ですが、フラチームは1チームが何十人という大所帯。
入れ替わり立ち代り、ハワイアン音楽にあわせてフラダンスです。
曲ごとに衣装を変えて出てきますから、とびきり華やかです。

観客より参加者の数が上回っていたかもしれませんね。
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バンドさんの音バランスをとるのは、なかなか難しいようです。
みなさん、アマチュアとはいえ、それぞれに高度な技術や表現力を持った方々です。
でも、楽器同士の音量バランスが悪いと少々耳障りな音楽に聞こえてくる時があります。

◆私の大好きなカントリー音楽のバンドさんは、3人編成。
サイドギターさんがボーカルをとり、バンジョーの名手はコーラスで盛り立て、ベースさんが
アクセントをつけます。
生音はぞくっとくるぐらい、魅力的なアメリカンテイストを伝えています。

しかし、なぜかこのバンドさんの回になって、ハウリングが起きました。
マイクのマスター音量をさげて対処しました。これは痛い・・・
(この日使用の野外用の簡易拡声システムにはグライコはなく、ハウリングキャンセラー1台のみ)
バンドさんの演奏の魅力を、広場のみなさんにどれだけ伝えられたでしょうか・・・?

◆そんな中、レイスターズというバンドさんは、驚くほどバランスのよい音を出していました。
4人編成。女性ボーカルさんがベースを弾きながら歌います。バンマスはスチール。
バッキングは2人のサイドギターさんが、同じカッティングでクリアなリズムを刻みます。
シンプルなバッキングです。
こういう野外では、シンプルなほど聞きやすいのではないでしょうか。
何曲か聴くにつけ、感心しました。

スタジオやホールとは違う音環境を考慮した、心憎い戦略を選んでいるバンドさんかも・・・
そう思えてきたのです。
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この日のバンドさんたちとは、次回11月にコンサートホールでまたお会いします。
音の環境は室内に移ります。

バンドさんたちの音作りの努力を発見するのが、楽しみです。