2011年8月27日土曜日

試行錯誤:身体をフィドルに合わせる

身体の上半身のサイズとフィドルのサイズは合っていなくてはなりません。
普通は身長(145cm以上は4/4)を目安に分けられているようです
でもフルサイズでは、あまりに弾きにくい・・・・
そこで小さなサイズで練習を始めたのですが、最終的にフルサイズにたどり着きました。その顛末を記しておきましょう。
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◆楽器サイズの試行錯誤経過:
最初に入手したフルサイズの楽器では薬指と小指が余りに不自由で、練習意欲を激しく損ないました。
なんとか楽に弾きたい、と楽器のサイズを下げ、3/4もいまいち・・・ついに2分の1サイズにたどり着いたのは昨年末のこと。

今から思えば極端な話ですが、試行錯誤の末でした。
しばらしくて、指板を押さえる指の間隔が狭すぎる不自由さに気づきました。
やはり小さすぎるのだなぁ~・・・
そこで3/4サイズに。相変わらす小指には負担が大きいのですが、これはこれで、多少楽です。音も少し大きくてよろしい・・・

しかし、東京のバンドさんのオーディションを受ける際に、友人たちのアドバイスは、分数バイオリンではみっともない、というのです。
仕方なく、フルサイズを持参し、第一ポジションだけで、なんとか速弾きできる曲だけを演奏して、オーディションを乗り越えました。

いかんせん、フルサイズは指の押さえが不安定で、ピッチが狂いやすく、初練習では3/4を持参。しかし、気持ちに迷いが生じている状態でしたから、敏感なフィドルは、その迷いを十二分に表現してくれて、惨憺なものでした。

さらに。
音量で、他の電子楽器、ドラム、ボリュームいっぱいのボーカルさんに負けています。でも、電子バイオリンは使いたくありません。
マイクを使うにせよ、この音でよいのか・・・と。
手持ちの楽器を弾き比べました。その音量・音質の違いから、フルサイズに勝るものはありませんでした。(沈)
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◆工夫と発見:
身体を楽器に合わせることにしました。

①親指の位置を変える:
第一ポジションではネックのあたりに親指を常に置いていましたが、小指の負担が大きく、ピッチが狂いやすかったのです。
でも、4指全部が楽に置ける位置まで親指を移しましたら、音が安定しました。

②アゴ当てと肩当てを変える:
フルサイズ用のアゴ当ては高すぎて、顔が上を向いていました。
そこで、3/4用のアゴ当てをフルサイズに、しかも中心線から少し離して取り付けました。肩当の楽器への取り付け方も、肩甲骨と肩にかけてフィットするよう、何度も細かく試して調整しました。

書いてしまえば簡単なことでしたが、
必要に迫られるまで、なかなか気づかないものですね。