2011年12月17日土曜日

アカペラ演奏、音取りの秘密: Swingle Singers

イギリスをベースにしたスイングル・シンガーズのコンサートに行きました。国際的活躍をする、有名なアカペラグループです。

おお、これは!

何の楽器の助けもなく、音とり無しで即座に歌いだす、そのハーモニーの正確さに驚きました。みなさん、絶対音感の持ち主ばかりなのでしょうか?

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クリスマスコンサートなのでクリスマスにちなむ曲中心です。

正確で力強いボイスパーカッションのリズム、そして吹奏楽器や弦楽器を模した声での合奏(?)。

そのパフォーマンスのおもしろさ、高い完成度には、ただただ、ため息がでました。



◆メンバー全員、絶対音感の持ち主ですか?◆

コンサートが終わり、CDを買った人対象にサイン会が行われるとのアナウンス。この質問をするためにCDを購入。ところが、長い列に押されて、CDにサインもらうのがやっとでした。

でもサイン会が終わり、メンバーが立ち上がったチャンスを捉えて、この質問をしてみました。

すると、嬉しい答えが返ってきました。

絶対音感は2人だけ(ジョアンナら)。イヤホンモニターで音をとったり、ボイパの一人が袖に忍ばせたベルをそっと鳴らすのを聴いて音とりをしているのだそうです。(な~んだ、やっぱりそうなんだ~♪)

音取りをしているそぶりを全く見せないところが、さすがプロですね。

持っていたLittle Jazz MassのKyrieの楽譜裏に、みなさんのサインを頂きました。(感激)


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◆グループの構成◆

男女各4名の計8名。

バス&ボイスパーカッション/コントラバス:ケビン・フォックス、トビアス・ハグ
テノール&ボイスパーカッション/ボイス楽器:オリバー・グリフィス、クリストファー・ジェイ

ソプラノ&ボイスパーカッション/ボイス楽器:ジョアンナ・ゴールドスミス・イートソン、サラ・ブライマー

アルト&ボイスパーカッション/ボイス楽器:クレア・ウィーラー、ルーシー・ベイリー


◆曲目◆
バッハからビートルズ、ピアソラの「リベルタンゴ」にいたるまで、変化に富み、さまざまな趣向、演出をこらして、観客を舞台に惹きつけ続けました。
圧巻はやはりチャイコフスキーの序曲「1812年」でした。(1812年はナポレオンの軍隊がロシア遠征をした年です) 大砲の弾が空中を飛び、落下して爆発する際の照明効果やボイパによる爆発音は迫力満点でした。


◆音響◆

ドイツ製のスピーカ(d&b audiotechnik)6個(high 2, mid 2, low 2)組みを舞台左右に置き、その間には、舞台緞帳手前の位置に4台の横に細長いスピーカーを客席に向けて配置してありました。ステージ内側両サイドにサイドスピーカーは確認できませんでした。メンバーはみなワイヤレスマイクを各自持って歌っていましたし、腰には小さな受信機を装着していましたから、モニターはイヤホンモニターと思われます。

2011年12月13日火曜日

ロマ音楽:ジプシー、オーケストラに参加!

「Le Concert」
爽快なフランス映画です。ロシア語とフランス語が飛び交い、ロシア人の身体にしみついたソ連時代の名残りが、随所で観客を笑わせてくれます。
特に、ロマ音楽の演奏者がオーケストラで演奏する設定には、この上なく胸わくわくです。

◆あらすじ◆
30年前にブレジネフ批判をして指揮者を解雇され、今はボリショイ劇場の掃除夫のフィリポフ。支配人の部屋を掃除中に来たパリの劇場からの演奏公演依頼ファックスを見て、夢の計画立案。
昔の仲間を集めて、にわか楽団結成。ゲスト演奏者にフランスの著名新進女性バイオリニストを指名して、自分たちはボリショイ・オーケストラになりすまし、パリへ。
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◆ロマ音楽の登場場面◆
リハにやってきたプリマドンナのジャン=マリー・ジャケ。リハなのに空席だらけの団員の椅子。団員は町に繰り出してキャビアを売ったり、バイトしたりと生活費稼ぎ中。ジャケが不快感をあらわにしていると、そこに現れたのがジプシーバイオリニスト(Anghel Gheorghe。ルーマニアの著名なロマ楽団 Taraf De Haidouksのメンバー)とその仲間。現地調達した楽器や衣装を持ち込み、すぐさまバイオリンを手にします。
彼女の周囲を回りながらバイオリンで、最初はジプシー曲を弾き、周囲がそれに乗せられて踊りだしそうな雰囲気に。ジャケの表情は硬く曇ります。でも。
Anghelが突然、パガニーニの「カプリチオ24番」に移り、クラシック奏法で超絶技巧を見せると、彼女の顔から不安がすぅっと引いて笑みが浮かびます。

彼女の台詞:「どうやったの?倍音のアルペジオの指使い・・・」

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蛇足情報:

このフィドラーはアンゲル・ゲオルゲさん。本国ルーマニアのウィキペディアの紹介によりますと、1938年生まれなので、映画のとき(2009)には71歳。本当でしょうか?見えませんね、お若いです。

彼の楽団タラフ・デ・ハイドゥクスは1990年頃から世界的に注目され始めたルーマニアを代表するロマ楽団。ジョニー・デップがこの楽団の大ファンであるのは有名。

2011年12月11日日曜日

ハウリング対策?: PAの超シンプル化

5年目、9回目コンサートの音響オペレートのアシストです。

写真はカントリーバンドさん。袖裏にしつらえたコンソール。

ケーブルの数を見ると分りますが、超シンプル。YAMAHAの軽量ミキサー。手前にグライコ。

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先輩Aさんの器材は年ごとにシンプル化が進み、今回はさらに厳選された必要最低限。
もうマルチボックスも使うことはなくなり、重いパワーアンプも省略。外音用もコロガシもパワードスピーカです。

以前は、プレーヤーの要望に出来るだけ応えようと、マイクやスタンド、ケーブル、DIにいたるまで、あらゆる予備器材をベスト準備したものですが・・・。おかげで、このごろはセッティングと撤収に時間がかからなくなりました。理由は簡単。昔とちがって、今は、楽器の音はバンドさん所有のアンプから出しています(もちろん、調整も音の責任もバンドさん)。

私たちはボーカルマイクと、たまに希望があれば、アンプからの楽器マイク採りを担当するだけです。


5年の経験から得た教訓:舞台の進行、緞帳の上げ下げ、予ベル・本ベル、照明さんへの指示、などをバンドさんに任せ、PAに専念。(ドラムスのマイク採りなぞやらなくなって久しい・・・。もうEasy PAモドキと呼ぶべきか)

中音(ステージ内の音)と外音(客席で聞く音)はそれぞれバランス調整が必要ですが、こんなわけで、外音と、ステージ用コロガシの音量と向きの調整だけですみます。

前夜の仕込みで全体調整済みでしたが、本番前のリハで再調整。

案の定、打ち合わせより多くのマイクが必要になり調整。


司会マイクは、話者の声に合わせて、ローカット。今回はカントリーさんのMCの声がそれです。ローは全カット。ちょっと上げてもハウりました。(「これがオレの声かぁ~っ?」)


いくつかのバンドさんのベースアンプの音が回り込み、客席ではボヨンボヨンといまいちの音を出しているものがありました。(これは担当外)

おかげで、ベースマンさんの調整が良いバンドさんでは、歴然の差がでました。

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最後のバンドさんの演奏が始まると、片付けを開始。椅子、借りた備品の返却、ゴミ始末、搬送口に車を寄せてスタンバイにしておく、などなど。

終わって、すぐさまマイク用ケースを持ってマイクの回収。ケーブルを巻き、マイクスタンドをまとめて搬入口に。スピーカ、スピーカスタンド、コロガシも。

撤収に10数分。新記録です。

2011年12月7日水曜日

アコーディオン:久しぶりの音色

アコーディオン仲間からメールが来ました。
新宿の歌声喫茶に行きましょう、とのお誘いです。
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地元にアコーディオン・サークルがあるのを知ったのはこの2年前。
リサイクル屋でみつけた32鍵21ベースの古いアコを手に入れて、自己流で楽しんでいた頃です。
のぞきに行ってみると、みなさんイタリア製の本格的アコを手に練習中。
アコ世界のトップクラスの先生が教えに来ておられました。
すっかりはまって、貯金をはたいてイタリア製の中古(アメリカのプロミュージシャンが使用していた楽器)をその筋から譲っていただきました。
43鍵120ベース。
しかし。ほどなく??肩に。
痛いのなんのって、それはもう、夜も眠れず、完全に楽器をギブアップ。

それ以来、高級楽器は長期冬眠。
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アコ仲間からのメール。今夜はそっと、ホコリをかぶっていたアコを取り出しました。
重い・・・・ これです。アコは無理だわ、と思った原因。
でも、肩や背中の痛みがとれてみると、動かすのはさほど大変ではありません。

先生に教わっていた時は、あちこち意識して体中の筋肉がこわばっていましたが、
こうして楽器を抱いて、そっと動かしてみると、ベロウ(蛇腹)を動かすのはさほど苦になりませんでした。
フィドルもそうですが、毎日触っているうちに、楽器に慣れ親しむのでは・・・と。
そのうち一体感も感じられるかも・・・
とまあ、いつものお気楽な気持ちで、あちこちのボタンで好きなハーモニーを出して遊びました。

久しぶりにアコ仲間の集まりに出てみようかしら・・・

2011年12月6日火曜日

フィドルキャンプに行ってみるか・・・

マーク・オコーナーのフィドルキャンプDVDを何度か見ているうちに、その場所に行ってみたくなってきました。森と湖、吹き渡る風、響き渡る楽の音。なんかこう・・・たまりません・・・

インターネットで見ると、沢山のフィドルキャンプがあります。
場所柄で音楽も違ってくるようです。アイリッシュフィドルのキャンプもあれば、中西部デルタ地帯のルーツフィドルも。調べるほどに何か香ってくるものがあります。

ひとりでいくか・・・
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気軽に外国旅行をともにできる友人がおります。
思い返せば、準備も何もなく、思い立ったらすぐに出かける、神風特攻隊(古い表現・・・)。

数年前、たまたま出来た短い休みを使って、パリの美大に留学中の彼女のお嬢さんのアパートに転がり込み、地下鉄回数券を買い込んで、ジャズ喫茶めぐり、朝帰りを繰り返し、たまった睡眠不足を帰りの飛行機の中で補い、また仕事に復帰・・・
たった3日間の滞在なのに、思い出話は数え切れないほどあります。

それに。
彼女はギターを音楽教室で習い、ケーナをケーナ作成者に習い、
ともにタップダンスを習い、カラオケでボーカル練習をした歌仲間です。
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フィドルキャンプは、老若男女、初心者OKのところもあり、フィドル以外の楽器、

例えば、バンジョー、ダルシマー、マンドリンからKB,コントラバス、縦笛、ドラムにいたるまで、

アンサンブル参加できる楽器のどれかでエントリーできるキャンプも沢山あります。

誘ってみました。もちろん、返答はイエスです。
しかし、心配がでてきました。
彼女は非常に飽きっぽい(いや、短期決着型?継続が苦手というか?)
ギターもケーナも今は触る気配さえありません。
本人いわく、「あたしも”ふぃどる”で行ってみようかなぁ~」
音楽教室の「バイオリン講座」のお試しレッスンに早速行ってみる、と。

お~っ、予期せぬ展開!\(+▼+)/

2011年11月30日水曜日

数ヘルツのずれ:危うくもろいハーモニー

昨日のアカペラ練習。2人アルトがお休み。
一人で歌うアルトは、アラが丸出し。
音程・音質・約束事への忠実度…とあらゆる面でオーバーホールを受けました。

最後に個人ボーカルレッスンをして下さいました。
ジャズミサ歌詞の発音(これも、楽譜の場所によって、母音の発音を微妙に変えます)、
明るい声、暗めの声の使い分け箇所の指摘も受けました。

腰まわりの筋肉や、頭蓋骨内の呼気の宛所への意識の仕方についてはOKでした。
でも「声が飛んでいない」「響きが足りない」と指摘されました。
人体図を描いてしばらく先生と議論をしました。
理屈は分ったつもりで、何度も発声してみましたが、
「まだ喉に力が入っている」と言われ、宿題となりました。

帰宅してから、身体中の筋肉をあれこれ意識しながら発声していると、
何度か非常に深い響きの声が出る時がありました。
どうやら気道全体がリラックスしていないようです…
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他のパートも音程がずれることが多々あります。
その先鋒がソプラノです。

普通、他のパートは、メロディーを歌うソプラノを聞きながら合わせています。
最高部を歌うソプラノは、曲の動き方によっては高音が十分に出せず、僅かに低めとなることがあります。
すると、幾分低めに歌った音に合わせて次の音程をとりますから、全体の音は、曲開始の時より、微妙に下がっています。
こうしたことはめずらしくありませんでした。
先生の望みは、高音部をラクに出せる「抜けるようなソプラノさん」の入会です。
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アルトのベース音から始まり、休符のあとに他のパートが出る曲では、ベース音が基準です。
最初の音が正確にとれても、他のパートの声を聞きながらあわせているうちに、上記のように、微妙にずれるてくることがあります。
また、パートの配置は、ソプラノさんが一番遠く、隣はアルト仲間。時にはアルト仲間の声のバリアーで、ソプラノやメゾが聞こえてこないときもあります。アルト同士合わせているうちに、先生から「アルトさん!」とズレの指摘を受けることもありました。

全体の声を聴いて歌う。
訓練すれば、耳は慣れる?
 <(;ω;)/

2011年11月11日金曜日

ハリウッド・メソッド:疲れない発声法

先週のアカペラ練習。
先生から「そこのフレーズは、チェスト・ボイスを鼻の奥に当てて、うんと響かせた声をちょうだい」と。
何度手をかえ品を変えてやってみても、先生のOKが出ず、宿題になりました。

帰りにLoft6階の島村楽器に寄って、ボーカルの本を手当たり次第に立ち読み。

エリザベス・ナントカというベテランボーカル・トレーナーが書いた本の「ハリウッド・メソッド」というキャッチコピーにひかれました。ロックなどポピュラー音楽の歌手向けのトレーニング本です。

この本の内容は、アカペラのクラシック発声法とは別物なのですが、アカペラでも低音は「地声」で出しているので、低音部の発声には使えそうです。目からウロコだったのは、腹式呼吸の記述内容でした。

・お腹~腰周りの筋肉(腹筋・脇の筋肉、背中~腰にかけての筋肉)に(意識して)力を入れて、息を吸う。この時、下腹部が前に出てはいけない。これらの筋肉で歌う。

やってみると、低音部の発声は見違えるほど安定しました。
それにさほど大量の息を吸っているとは思えないのですが、呼気は意外に長持ちします。
練習中の「ジャズミサ」で、アルトは長くのばすフレーズが沢山ありますので、しばらく、このやり方を訓練してみることにしました。
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アカペラコンサート曲の中で、唯一ピアノ伴奏を入れる「ジャズミサ」はジャズフィーリングを出すために伴奏必須です。
「ジャズミサ」の伴奏をしてくれるJちゃんは、毎回入れるアドリブが違います。
月末のスタジオ練習では、先生が来る前の2時間、Jちゃんがピアノ練習する、というので、私もフィドルを持参して、この「ジャズミサ」を入れさせてもらうことにしました。
♪♪♪すっご~~~~く、たのしみです!!!♪

2011年10月26日水曜日

来年1月のコンサートに向けて:選曲はまだ二転三転

週一回のアカペラ練習はいよいよ週二回に。
地元団体の依頼で、来年1月末に文化ホールで単独コンサートがあります。
選曲は大体つぎのとおりです。

◆第一部:日本の歌
     雪、春の歌メドレー、赤とんぼ、うたをうたうとき、シャボン玉

  このうち、「赤とんぼ」は編曲が難しく、今まで何度もザセツして、お蔵入りになった歌です。
ようやく、みんなの歌唱力が少しレベルアップして、音程やハーモニーが安定してきたため、今回加えました。「うたをうたうとき」と「シャボン玉」もアレンジは結構高度ですが、2007年にコンクール出場した際の演奏曲で、夏合宿までして歌いこんできた歌です。


◆第二部:ミュージカル曲と「みんなで歌おう」
     ミュージカル曲: Shall We Dance, I Got Rhythum, Over The Rainbow
     みんなで歌おう: 開場のお客さんとみんなで歌うエンタメタイム

◆第三部: ジャズミサ (ボブ・チルコット作曲)
     こちらの曲は決まりです。14分に及ぶ長い曲。
暗譜か譜面台か楽譜を手に持って歌うか・・・まだ決まりません。


数ヶ月前から選曲を練ってきましたが、なかなか決まらずにきました。 まだ変わりそうです。
理由は、ぜひ先生のに本格的な声楽の楽曲演奏を入れて欲しい・・・それに、暗譜する曲を1曲でも増やしたくない・・・という要望も私たちの中に根強いせいです。

暗譜は大変・・・というより、暗譜しなくては指揮をきちんと見られない、という心配の方が、私には大きいです。
暗譜しよう、暗譜しよう・・・。何度も練習して、自然に口ずさんでいるのだから、暗譜は怖くない、怖くない・・・と自分に言い聞かせています。
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アカペラ練習はいよいよ熱気を増してきました。
そしてフィドル練習は第3ポジションの練習に入りました。(独学なので、のんびり・・・・と)

カントリーバンドの練習は、いよいよ来月始めにあります。
前回の練習では、「のっぼのサリー」をロック調ピアノでバッキングするよう、バンマス先生に言われ、少しやってみましたが、久しぶりのことで手が動かず、リズムのカッティングが不規則で、我ながら情けなく思いました。一応、練習した曲はすべて、フィドルかピアノ(私はオルガン系で入れてみたい曲もあるのですが、バンマスは断然ピアノ支持派)で事前に合わせておこうと思います。
曲の歌詞、メロディーは覚えておかなくちゃ・・・・と思います。

∧∧
Φ(^ω^)。/

ここぞ、というオブリガードやバッキングが入れられたら、サイコーですね。
がんばるぞ~♪

2011年10月6日木曜日

Ashokan Farewell その2



Ashokan Farewellの楽譜を見つけた、と書きました。左の楽譜がそうです。
この曲の作者Jay Ungarの演奏をYoutubeで聴きますと、息を飲むような節回しです。

見たとおり、楽譜にはアイリッシュフィドル特有の節回しや指使いについては何の情報も入っておりません。


Matt CranitchのThe Irish Fiddle Bookの巻末にあるJig やPolka、Hornpipeといったジャンルのチューン譜に何もないのと同じで、当たり前に思いますけれど、初心者には装飾音や独特の節回しの指示が欲しいところです。

でも。楽譜をじっと見ているだけで、何か不思議な感慨がこみ上げてきます。
この美しい曲は、装飾音や節回しがなくても、ただシンプルなフィドルの美しい音色 だけで、強く胸にせまってくるような気がします。
まだ満足にビブラートもかけられないのですが、弾いているうちに自然に指が動いてくれそうな
気さえしてきます。

2011年10月1日土曜日

心洗われる曲:アショカン・フェアウェル

Ashokan Farewell (by Jay Ungar, 1982)

美しい曲です。
1980年代に制作された歴史映画「南北戦争(The Civil War)」で使われ、
世界的にヒットしたアイリッシュ・フィドル・チューン。
今日、楽譜が見つかりましたので、早速明日から練習します。
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ここからは余談ですが・・・
今日、ついにアゴアテを、フルサイズのものに換えました。
体にフィットさせようと・・・

分数2分の1→分数4分の3→フルサイズ(アゴアテは分数4分の3)→フルサイズ

こんな道のりを昨年10月からほぼ1年の間にたどりました。
ようやく「(楽器屋さんの言う)チューニングされたフィドル」にたどりつきました。
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アゴアテ交換・・今まで夢にも思いませんでした。
速い曲を弾くとフィドルが不安定になり、指の運びにも影響が出て、困っていました。
「まさか・・・アゴアテのせいでは・・・?」
もとのごっついアゴアテをつけたら、弾きにくくてしょうがないに決まっている・・・(信念)

でもアゴアテ以外に対策は思いつきません。そこで思い切って。
購入時にフィドルについていた分厚いアゴアテを探し出して、つけてみました。

練習を始めた頃は弾きづらかった厚手のアゴアテで、すぐお払い箱にしましたが、今回とりつけて弾いてみると、初めてフィドルが体にフィットした、という感じがしました。
フィドルは安定し、ぐらぐらしなくなりました。これが当初は非常に弾きにくい状態に感じたものですが、
今日はまったく違っていました。一体なぜでしょう?不思議です。

やれやれ。ようやく完全にフルサイズのフィドルを弾くことになりました。

2011年8月27日土曜日

試行錯誤:身体をフィドルに合わせる

身体の上半身のサイズとフィドルのサイズは合っていなくてはなりません。
普通は身長(145cm以上は4/4)を目安に分けられているようです
でもフルサイズでは、あまりに弾きにくい・・・・
そこで小さなサイズで練習を始めたのですが、最終的にフルサイズにたどり着きました。その顛末を記しておきましょう。
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◆楽器サイズの試行錯誤経過:
最初に入手したフルサイズの楽器では薬指と小指が余りに不自由で、練習意欲を激しく損ないました。
なんとか楽に弾きたい、と楽器のサイズを下げ、3/4もいまいち・・・ついに2分の1サイズにたどり着いたのは昨年末のこと。

今から思えば極端な話ですが、試行錯誤の末でした。
しばらしくて、指板を押さえる指の間隔が狭すぎる不自由さに気づきました。
やはり小さすぎるのだなぁ~・・・
そこで3/4サイズに。相変わらす小指には負担が大きいのですが、これはこれで、多少楽です。音も少し大きくてよろしい・・・

しかし、東京のバンドさんのオーディションを受ける際に、友人たちのアドバイスは、分数バイオリンではみっともない、というのです。
仕方なく、フルサイズを持参し、第一ポジションだけで、なんとか速弾きできる曲だけを演奏して、オーディションを乗り越えました。

いかんせん、フルサイズは指の押さえが不安定で、ピッチが狂いやすく、初練習では3/4を持参。しかし、気持ちに迷いが生じている状態でしたから、敏感なフィドルは、その迷いを十二分に表現してくれて、惨憺なものでした。

さらに。
音量で、他の電子楽器、ドラム、ボリュームいっぱいのボーカルさんに負けています。でも、電子バイオリンは使いたくありません。
マイクを使うにせよ、この音でよいのか・・・と。
手持ちの楽器を弾き比べました。その音量・音質の違いから、フルサイズに勝るものはありませんでした。(沈)
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◆工夫と発見:
身体を楽器に合わせることにしました。

①親指の位置を変える:
第一ポジションではネックのあたりに親指を常に置いていましたが、小指の負担が大きく、ピッチが狂いやすかったのです。
でも、4指全部が楽に置ける位置まで親指を移しましたら、音が安定しました。

②アゴ当てと肩当てを変える:
フルサイズ用のアゴ当ては高すぎて、顔が上を向いていました。
そこで、3/4用のアゴ当てをフルサイズに、しかも中心線から少し離して取り付けました。肩当の楽器への取り付け方も、肩甲骨と肩にかけてフィットするよう、何度も細かく試して調整しました。

書いてしまえば簡単なことでしたが、
必要に迫られるまで、なかなか気づかないものですね。

2011年8月23日火曜日

耳コピ:オリビア・ニュートン・ジョン

カントリーバンドさんにジョイントして、楽譜は自分でこさえるものだ、と知りました。(今までのバンドでは、超優れもののリーダーがいて、必要なものはドラエモンポケットから何でも出してくれたものですから、自分の進歩はなかったも同然)

そんなわけで・・・

はじめて耳コピにトライしました。
オリビア・ニュートン・ジョンのLong Live Loveという古い曲です。

単純な曲なので、難しさではビーチボーイズなどの耳コピにははるかおよびません。
それでも、曲の構造(メロディのパーツ分け)、イントロ、変拍子、転調などをピックアップ。そのうち、なんだか曲が良く分かってきたような気がしてきました。
ええ、それはもう、すっかり安心した気分です。
前回練習では、歌詞とコードしか書いていないほかの人の楽譜を見せてもらって演奏、出だしもエンディングも悲惨なありさまでした。

つぎの2点にしぼって自分用の楽譜作りをすることにしました。

①何度も聞き込んで、曲を身体に入れること。
②曲全体の構造を知る/コードをつける/イントロ、リフ、フィルイン、エンディングをクリアなメモにしていつでも演奏OKにしておく/曲にまつわる情報を調べて、曲をより詳しく知る

曲が完全に分かったと思えるまでに数十回聞きました。
そのせいでしょうか、歌詞が自然に口ずさめます。

転調は、ある意味、基本コードだけ覚えてすまそうという逃げ道を断ってくれます。
オリビアのこの曲も、オリジナルキーはBで、最後のほうで半音上がり、Cに転調します。Cで演奏しても転調すれば、C♯です。BもC♯も好きじゃありませんが、弾いてるうちに観念して、そのうち気にならなくなってきました。


耳コピは大変勉強になりますなぁ・・<(;_;)/ ̄




2011年8月11日木曜日

フィドルの練習:運指ではなくボーイングだった・・・

フィドルの速や弾き。
できないのは、指がついていかないせいだ、と昨日までは嘆いておりました。
音が悪いのは安物楽器のせいだ、と昨日まで嘆いておりました。
で。なかなか上達しないのは先生について習わないからだ、と。

でも。
きょうは、はて本当にそうだろうか・・・と思い直してみました。
何か気づいてないことが沢山あるに違いない・・・

Youtubeのfiddle Lessonを時間をかけてチェックしました。
①速く弾けないのは、弓がついていけないからでした。
ボーイングのバリエーションは100以上ある、と話す方もおられました。
(目からウロコ)
100以上の音色や表現が可能ということですか・・・
肩腕手指の動きのコンビネーションですね。
数ある動画から必要な技術を探し出すことにしました。(ネット恐るべし・・・)

②楽器の構え方、指の配置と絃の抑え方も修正しました。
これで、楽器がより安定しました。それに抑え方がしっかりしたせいか、音も変わりました。

③ついでに、工房の楽器製作現場も鑑賞しました。
今まで謎だったパフリングの作り方と埋め込み方が分かり、ほっとしました。

ネットはすごい!動画投稿者のみなさん、ありがとうございますm(_ _)m

2011年8月9日火曜日

カントリーバンドでのサバイバル:フィドルとコーラス

フィドルの腕試しもあって、カントリーバンドさんに間借り開始。
月1回の練習(というよりセッション)を楽しむにはいくつもの課題があります。
まずは・・・
・印刷:ネット上共有ファイルに置かれた膨大な量の歌詞・コード・・・(紙ぃ~)
・転調:自在な転調移調(コードならともかく・・・メロディー演奏までも)
・フィドルのコード:ギターよりも直感的に分かる・・・でも運指は大変。
・コーラス:バンマスオリジナルのコーラス譜の印刷も大量・・・
  コーラスは、発音や音質、リズムなど合わせる必要があります。
  でも、無理かなぁ・・・無理だろうな・・・だって月一ですから。

練習の間、バンド経験豊かな男性陣からは、高度な要求が次々に来ました。
リフをギターで弾いて聞かせ、それをフィドルですぐ入れてくれ、とか。
色々なキーで演奏して、それぞれにソロを入れてくれ、とか。
で、何をすべきかが分かってきました。(出来るかどうかは別)

フィドル:音が悪い。弓が跳ねる。指がついていかない。 
コーラス:みんなとキーが合わない。
とまあ、色々な課題が目白押し。
ひとつずつ解決の道を考えてみよう・・・

つまずいたらその都度、基礎に戻ってみよう。

最も信頼するマット・クラニッチ先生のアイリッシュ・フィドル・ブックの1ページ目から少しずつ読み直し始めました。

チェックしていくと、フィドルの持ち方がだいぶ崩れていました。
特に左手の親指と人差し指の間のどこをフィドルのネックに当てるか、が間違っていました。運指に大きな影響があります。
フィドルの支え方も修正しました。

マットの本はどこまでも理にかなった内容で、感心することが多いです。





  

2011年8月7日日曜日

Bowing:奥の深い・・・実に深い・・・

カントリーバンドさんの練習にフィドルで初参加しました。

すでにバンド経験を積んだ方々がほとんどです。
楽譜ならぬコードつき歌詞カードを広げて、さあ、何からやろうか・・・と。
事前の指示は2曲で、キー指定でしたから、別のキーで始まると、あわてました。
うむ。これはちと、予想と大きく異なるのかな・・・?
そうか・・・これはもう、どのキーになっても対応しなくてはいけないのネ・・・
以上、事情が飲み込め、フィドルはもうトリップ状態。
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発見がありました。

弓は吸い付くどころか絃の上でバウンドしてました。

この違いは、微妙な力の入り具合から来るのでしょうか、あわてた時のボーイングは、弓のコントロールがままなりません。落ち着いてくると、弓も落ち着いてきました。
不思議です。理屈で考えても弓のコントロールはうまくいきそうにありません。
これはもう、弓を操るときの自分の気持ちの問題のようです。
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メンバーの中にはお2人もフィドル経験者がおられました。
お一人は幼い頃、2年だけ習ったという方。
もう一人の方は、エレキバイオリンを家で弾かれる、という方。
あは・・・ L(;;^^)>ヾ
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気づいたのですが、
このバンドさんは、楽器演奏よりも、どうやらコーラス重視です。
ハモリ譜はバンマスさんのオリジナル。
これを研究するのはとても面白そうです。

ボーイングとハモリ~いのち \(^◎^)/♪(今日は全然総括できてない・・・)

2011年8月5日金曜日

エレキバイオリン、そしてナイロン絃

バンドさんとの練習をひかえ、バイオリンもピックアップかマイクを付けねば・・・と思い、いっそエレキバイオリンにしようか、と再びリサイクル店巡り。
見つけたのは中国製の15000~20000円台のエレキバイオリンです。
別の店ではクロサワバイオリンのStaffordブランドのユニークな形をしたエレキバイオリンを見つけました。定価は分かりませんが、2万円以上の値段でした。
どちらの楽器も、おそるおそる試奏させてもらいました。

なんだか、のっぺりした音です。アコースティックに比べて、楽器の息遣いがまったくありません。ボーイングもダウンとアップが同じです。平板な音です。
ちが~~う、これは、似て非なるものです。
音のバリエーションが出せない分、表現の幅は非常にせまいです。
これで練習したら、アコバイオリンが上達するとは思えません。
ノーサンキュー!

というわけで、浮気心を捨てて、もとの楽器の向上に努めることにしました。
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絃を取り替えて一月もたたないのに、弓の毛がゴリゴリと引っかかります。
どうしてかな・・・
弓を取り替えても同じです。
これは絃の問題かしら・・・絃をもっと柔らかいものにしたらどうか・・・

欲しいのは、弓の毛が吸い付くような絃です。
スチール絃からナイロン絃に変えてみました。

おお!なんと柔らかい絃でしょう。
弓は勢い余って絃の上でしばしば弾んでしまいます。
これは。
でも、しばらく弾いているうちに慣れてきました。
な~んて軽いボーイングでしょう♪♪♪
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弓の話:
以前買った、3/4バイオリンについていた古い弓は、軽くて扱いやすく、絃に吸い付いて、驚くほど自在に動かせました。でも毛がついに命尽き、今はお蔵入り。

そこで、アマゾンで安物の弓を買いました。

高い弓じゃないけど大丈夫かしら?
昨年の地元のコンサートを思い出しました。
デュオの軽妙なトークをなさるバイオリン奏者の方が弓を差し出して、
「これ一本で、ベンツが一台買えるんですよ~」とおっしゃったのです。
楽器も弓も値段に比例する・・・という定説どおりです。

でも私の手元にある2万円台の弓と1400円の弓では、安物のほうが弾きやすいです。不思議に思いますが、これは毛が新しいせいだと思います。
でもね。
自分にあってることが大切。
自分を合わせてしまえばいいのだわ・・・と考えています。

臨時メンバー募集→ボブチルのジャズミサ

ボブ・チルコットのLittle Jazz Mass。
声楽科出身の助っ人さんは出られないことになりました。
このままでは、音量が貧弱。それで、合唱仲間を広くリクルートしよう、と。
ひとり1パートです。
これって、人数の多い合唱団でのんびりやりたい人向きではありませんね・・・
誰に声をかけようか・・・

あのボブちゃんのジャズミサ、一緒に歌いませんかぁ~?
とメールをしたためたところで、送る相手を選ばねば・・・と考えちゃいます。
だって、いざ参加したら、「え?こんなに大変なの~?」
という展開が待っていそうで。

フィドルを弾きながら、我を忘れることに・・・(逃)

2011年8月3日水曜日

フィドル:憧れのフィルインを

ジャズミサの暗譜をひかえながら、フィドルに手が伸びます。

初練習は2曲。
バンマスさんからは、イントロと一部ソロ、そしてフィルインのための
フレーズを入れるよう指示がきました。

カントリー曲で使うコードは5thサークルの反時計回りで、FからEまで。
フラットなしで、なんだかとても楽な気がしてきます。
オリビア・ニュートン・ジョンのカバー曲と
カーペンターズのカバー曲なので、音源が入手しやすいです。

今一番興味津々なことがあります。
それは、音の厚みを作り出すためのバッキングです。
どんなコード弾きで参加したらいいでしょう。
音源を繰り返し聞く毎日です。

変容するジャズミサ

先生から、すごいメールがきました。
私たちの新曲ジャズミサ要員に、先生と同じ音大声楽科卒のご友人を助っ人に招く、というのです。

私たちは8名しかいませんから、音量的にどうしても貧弱です。
そこへ、一番声の豊かなJちゃんがピアノ伴奏にまわったせいで、7人に。どうしても音量不足。先生の苦肉の策です。

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こ、これは・・・
フィドルで遊んでる場合ではないのかな・・・

2011年7月30日土曜日

フィドルのオーディション

フィドルを始めて10ヶ月。
東京のバンドさんのオーディションを受けてきました。

お会いしたリーダーの方はハワイアン/カントリー世代。
ペダル・スチールギター、レアもののオーベーション、シンセサイザーをたくみに操る、期待以上のバンマスでした。

このオーディションのために分数からフルサイズのフィドルに変えたせいか、音程がやや不安定になった箇所がありましたが、速い曲、バラードをいくつかギターやKBと合わせて、OKをいただきました。

安定した音程で弾くために、フィドルは、やはり一番弾きやすい3/4を使うことにしました。あとは、音量バランスを他の楽器とどうとるかです。
念のため、フィドル用マイクを準備することも考えようと思います。

8月から都心のスタジオで練習が始まります。
これから初体験ばかり。ちょっとわくわくです。

2011年7月27日水曜日

ボブ・チルコットのジャズミサ

ピアノのJちゃんが持ってきたジャズ調のミサ曲。
早速アカペラのレパートリーに入れることに。
来年1月の依頼コンサートで披露するために猛練習が始まりました。

アカペラですが、伴奏が入ります。ネットで調べると、どの楽団も豪華な伴奏入りです。ピアノ、ドラム、ベース。
人手不足の私たちでは、ピアノを入れるだけでやっとです。ピアノさんは声も大きくてよく通るので、彼女を伴奏にとられると、全体の音量ががくりと下がります。

とはいえ、静かな部分もあって、美しいハーモニーの聞かせどころが沢山。

今日はThe SirensのCDを先生が聞かせてくれ、仕上がりはこうなるのよ、と。
(なるか?)

2011年7月9日土曜日

フィドル・キャンプDVD/フィドル教則本

夏休みはキャンプの季節。
アメリカ各地の森や川辺ではフィドルキャンプが行われます。
どんなものかとDVDを購入しました。

マーク・オコーナーのフィドルキャンプDVDは60分。
タイトルは「Mark O'Connor's Fiddle Camp: Back to Basics」

驚いたことに、4-5歳の小さな子からシニアまで、幅広いフィドル初心者が集まり、その真ん中で、マークが早速弓をスライドさせてまずはブルースを教えます。みんな、彼に合わせたり、自分で弾いたり。セッション形式。
ま~、最初から高等技術を!?と驚きましたが、これが実にすんなり入っていけます。理屈はあとからで、まず弾いてみる、です。

内容:
①Cotton Pickin' Blues : 耳を鍛え、基本技術習得用
②Fisher's Hornpipe (アイリッシュ) : 様々なバリエーションの練習
③Good Night : 3/4 。スタイリッシュで美しい曲です。

マークはフレーズごとに様々なスタイルや技術を実演し、その大切さを分かりやすく教えてくれます。
本当に小~さな子供から、中高生や大人たちまでが、それぞれ体にあったフィドルを持って車座に座って熱心に聞き入っています。
う~ん、層の厚さには感心するばかりです。

基礎とはいえ、ボーイングが速くなるととてもついていけません。
これって、まだ頭の中でイメージして指を動かしているせいでしょうか。
いつか身体は自在に欲しい音を引き出せるようになる・・・
そう信じつつ練習。
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DVDとともに、子供向け初心者用のフィドル教則本「Fiddle Time Scale 1」もとり寄せました。

これもすごく分かりやすいです。
スケールの練習中心のようですが、カントリー音楽でよく使うコードです。
①メジャースケール:D、A、G、F、C、B♭
②ハーモニックマイナースケール:Dm、Am、Gm
③メロディックマイナースケール:Dm、Am、Gm

それぞれのスケールのアルペジオを様々なリズムで弾いてみる課題付きです。リズムには歌詞がついていて、リズムが覚えやすいです。ちょうど、ドラムのリズム練習の「ツトツトツトドン」みたいな感じでしょうか・・・

◆多様な練習曲:子供向けのオリジナル曲がほとんどかと思いましたが、これがどうして・・・。アメリカ民謡、フランス民謡、マーラーの第一シンフォニー、中南米民謡、 ディズニーアニメからの曲、イスラエル民謡、バッハ作品からの曲、ロック音楽・・・と多様です。
うすい冊子のような本ですが、どの練習曲も厳選されていることが分かります。

また、練習曲の中には、途中いくつかの小節が空白になっていて、アドリブを自由に入れるようにとの課題がついています。クイズや楽しいイラストのせいでしょうか、楽チンしてフィドルが弾けるようになる気がしてまいりました。
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2011年6月26日日曜日

2分の1フィドル:一番身体にあっているかも・・・

アカペラの合間にフィドルにいそしむ毎日。
自分でも不思議ですが、フィドルケースに目が行けば、必ず音を出さないと気がすまないのです。かくして朝夕、ご近所迷惑行為を・・・。(もう惰性で・・・)

雨戸、カーテンを閉め、フィドルの駒にはUltra USA(減音器)をつけ。
アマゾンで取り寄せた、何冊もの(数えるのが面倒)教材のどれかを引っ張り出して、譜面台にのせ、おもむろに・・・。
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昨年10月以来、フィドルにはまり、今は2分の1の分数バイオリンを弾いています。
最初は4分の4からはじめたのですが、体中に力が入っていたせいでしょうか、すぐに「◎◎肩」になり、身動きも辛い毎日。

寝返りが打てず、夜も眠れぬ痛さにもかかわらず、人が聞いたらあきれるかもしれませんが(すでに自分があきれてますが)、フィドルの魔力には抗し難く、リサイクル屋さんで木曽スズキの4分の3バイオリンを購入。
肩の痛みをこらえ、歯をくいしばり練習しました。(おばかですが、弾きたかった・・・)

12月、リサイクル屋さんで2分の1フィドルと出会い、「これだ!」と購入。
ようやく左肩の負担が少し減り、なんだか肩の痛みも少しずつ和らいできました。

不思議です。これが体にフィットして、今は楽な気持ちで弾けます。
いつの間にか、全身の力が抜け、弓はそっと載せるだけになりました。

いつも減音器を使っているため、生の音を聞いたことがなかったので、
先日カラオケに行って、手当たり次第曲にあわせてみました。
ポータブルな2分の1フィドル、そのふくよかな音に驚きました。
低音の重厚な響きは、持っている他の2本のバイオリンもかないません。

ドイツ製で、銘が入っていません。しかし、
丁寧なつくりは、パフリングの仕込みや、隠れたボディ内部の隅々にまでよく表れていて、3本のバイオリンの中でダントツです。
ボディの緻密な年輪の木目とニスは特有の模様を織り成し上品で深い味わいです。手入れをするたびに、美しいボディに見とれ、ため息が出ます。
これは名器にちがいない・・・妄想と愛着が増していきます。

いつかネットで見た、ストラディバリ制作の分数バイオリン。
どの大きさの楽器も、心を込めて作られたものからは、心の波動が音になって伝わってくる、そんな気がします。

友人たちからは「にぶんのいちぃ~?」と言われそうです。
かまいません。
音を聞けば、だれだって納得するはず。

どこにでも、このハーフフィドルを持って行こう・・・

2011年6月5日日曜日

独学は「気づき」の積み重ね:正規学習と独学

ジャズミュージシャンの山下洋輔さんは幼少時にバイオリンを習われたそうです。(回想記;日本経済新聞)
お母様はピアノ教師。山下さんは門前の小僧。生徒さんの練習を聞いただけでバイエルをマスターしてしまい、ピアノを気まぐれに好きに弾いていた山下さんに、「楽譜を見て弾きなさい」と、なんとかピアノを教えようとされました。
でもだめでした。
その代わりに「これを」とバイオリンを渡され、こちらは先生について、みっちりクラシックを勉強されました。
その結果、バイオリンは楽譜を見ないと弾けない、というまったくの「クラシック」派になってしまった、と書いておられました。
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バイオリンといえば憧れの楽器。その魅力に惹かれたひとりです。
最初は部屋のインテリアのひとつでした。そのうち。
ルーツ音楽を弾きたくてしかたなくなりました。

ジプシーやアメリカ中西部の農民たちのなかには、耳と楽器だけで、弾けるようになった人たちがいたのだからと。気づけば、目の前にはアマゾンで購入した教則本とCD、DVDの山。欲しい音、欲しいフレーズ、欲しいメロディーを求めて試行錯誤です。

無理な姿勢、力の抜けない体。そして◎◎肩に(;v_v)。
夜も眠れず、それでも触らずにおられないバイオリンでした。
そのせいで、より体にあった楽器、弓を求めて試行錯誤しました。



最初は4/4。4/4は大きすぎて、左手の指が第一ポジションでG絃を思うように抑えられません。そこで3/4を入手、少し楽になりましたが、さらに1/2のバイオリンに移行しました。練習のあとは、左肩から半身がこわばり、ぐったりです。

今年4月に小さなジャズバーで知人一家がコンサートをしました。プロのジャズミュージシャンを招いてのセッションで、音大を出たばかりの娘さんがバイオリンソロをいくつか入れました。狭い店内、それを1mの距離で聞きました。彼女の息遣い、弓のわずかな摩擦音まで、容赦なく聞こえます。

ああ、新鮮な音が聞こえてきました。
彼女のバイオリンからは、軽く乗せた弓の重みだけで音が出ているのです。
「力をぬく」のはこのこと?
早速家でやってみました。
なぜか分かりませんが、左肩はかなり楽になりました。
不思議なことに、4/4のG絃も自然に押さえられるようになりました。

かつてのバンマスで、今も尊敬するギターマスターがよく口にされていた言葉がよみがえります。
すべては「力を抜くことから」

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教わっても分からなかったことがずいぶんと多いなぁ…

Vドラム復活:アカペラのバック

先週のアカペラ練習。
ボイパの代わりにオファーしたVドラムが採用されました。

変化を感じます。マイクなど電気物を使うなんてご法度だったこれまで。
でも今年はピアニカグループとジョイントコンサートをやって、何か変わりました。
ピアニカにカホン、ラテンパーカッションを取り入れて、喝采を浴びた人たちを見て、先生もアカペラに少し色づけを、と刺激を受けたようです。
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Yellow Submarineのドラム譜は、キック、スネア、ハイ・ミッド・ロウのタムタム、それにクローズド・ハイハット、クラッシュシンバルの合計7音色。
また、スイング曲にもドラムを入れることになりました。
Vドラムのパッチは6個。叩き方のバリエーションがありません。
そこでペダルを2個使用して、キックとハイハットのオープンを入れました。
計8音色、Maxです。
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先生:「他の曲にも適当に入れてね」
小生:「え?えええ?」
先生:「必要に迫られたら、なんでもやるのよ!」
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これって、叩きながら歌うのです。
うちは、なにせ人数少なくてひとり1パートですから。
ついにあこがれのLevon Helmさんになるんだ~(なれるか!)

2011年5月14日土曜日

ついにボイパ!:先生からの「喝!」

アカペラ生活5年。2月末のコンサートを終え、また月2回の練習になりました。
でも3月11日の大震災の衝撃、そして計画停電で練習は無期のお休みに。

その後一ヶ月以上を経て、練習再開となりました。

まずは発声練習から・・・。
長いブランクに、私たちはすっかり声が出なくなっていました。
大きな危機感を持たれたのでしょうか、わが尊敬する先生は思い切った策をとられました。

◆第一弾:リズムへのチャレンジ
新曲はビートルズの「イエローサブマリン」
私たちはマイクを使わないアカペラなのですが、ボイパを入れてね、の大抜擢です。
「適当にやってみてね」と先生。

楽譜を見たら、バスドラ、ハイ・ミッド・ロウの各タム、スネア、クローズドハイハット、クラッシュシンバルの記号…。アカペラ番組で聞いたことはありますが、やるのは初めて。
どうやって7種類もの楽器の音色造り分けるのでしょう?

実に適当に みんなで歌を試してみましたが、家で練習の録音を聞いたら、私の超適当なボイパなぞ掻き消えてます。
やるにしても、これは絶対マイク必要です。というより、まじドラム入れたほうがよさそうです?
こうなったら代替策提案です。①Vドラム②カホン③マイクボイパ。
怪しいボイパよりはましだと思うのですが。
先生はどれを選ばれるでしょうか・・・

◆第二弾:アルトからメゾへ
先生はアルトの私に、突然「きみをのせて」のメゾソプラノをくださいました。メゾさんの一人がアルトへ。
おーまいご~\(^▼^)/
この5年間、アルトで真ん中のドより1オクターブ下まであたりを、歌詞の殆どないベース役で終始していたオジサン声です。メゾに調和する声がでるのでしょうか。

◆第三弾:メゾからソプラノへ
次に、先生は「峠の我が家スイングバージョン」ではソプラノに行くように、と。(;ё)

不思議です。何かがはじけました。あとは・・・
♪ワクワク♪

2011年4月22日金曜日

美しい日本語:首相官邸からのメッセージ

美しい日本語で書かれたメッセージが首相官邸のHPにありました。
中高生にむけて、そして分かりやすく書かれた小学生に向けて

これらを読んでいると様々な情景がよみがえり、
言葉を失います…

思いをこめ、言葉を選び、書き上げられたメッセージ文
どなた(どんな方々)が書かれたのでしょう

2011年4月10日日曜日

漁業の喪失:気仙沼の雇用問題


  • NHKは被災地の状況をきめ細かく報道し続けています。

  • ◆仮設住宅建設:用地を求めて◆大槌町では1万人以上がプライバシーのない避難所生活を続けており、早期仮設住宅建設が急務です。町長を含め、町役場の職員の4分の1を失った役場は、住民台帳も記録もすべて失い、機能出来ない状態の中、残った職員が必死で働いています。岩手県は用地が確保できれば、すぐにも仮設住宅建設にかかりたいとして、用地を求め現地視察に入りましたが、適当な土地が見つかっても、交渉すべき地権者が分かりません。

  • ◆気仙沼:三陸の漁業基地壊滅◆大津波で流された漁船は1211隻。三陸の水産業は3500億円の損失です。漁船ばかりか、加工工場などあらゆる施設が流され、気仙沼では9つあった工場のうち8つが流失。800人が仕事を奪われました。 経営者たちが集まり、雇用を継続するかどうかを話し合いました。 仕事がない中、雇用を継続すると、休業手当に政府の8割負担があるにしても、被雇用者の休業中も経営者は社会保険負担を継続しなくてはなりません。ここは解雇するしかない状況です。しかし経営者の中には、解雇をためらう人がいました。


  • ・解雇すると人材流出し、気仙沼の漁業を再建できないのでは…


  • 雇は、被災した気仙沼の人たちの心の支えを奪うのでは…


    • この経営者は解雇せず、とりあえず休業扱いにすることにしました。しかし、この扱いも持ちこたえたところで、1年がやっとだろう、とのことです。 今年1年は漁ができません。どうやって人々の生活を支えていくのか。 事の重大さは日に日に迫ってきています。

    2011年4月8日金曜日

    すずらん:洋上放射能汚染水処理施設

    ◆NHK:今朝のNHKニュースでは、新しい情報として、福島原発一号機は地震直後、津波が襲う前にすでに、炉心冷却水が漏れ、炉心が露出していた模様、と伝えていました。これが事実ですと、耐震対策は万全だった、今回の原発事故は想定をこえる大津波が引き起こしたもの、というこれまでの文脈は大きく変わります。 ------------------------------------------------------------------ ◆イズベスチャ紙:福島の原発事故には人災の側面あり、と4月8日のロシアの新聞が書いていました。記事ではIAEA(国際原子力機関)事務局長の天野之弥さんの発言として、東電による災害対策が不十分だった、といいます。毎時7トンの汚染水が廃棄されており、環境専門家の不安は高まっている、と。 低レベル放射性海水の海洋投棄が始まりました。では高レベル汚染水処理は今後どうやって東電や政府が行うのでしょう…。 -------------------------------------------------- 4月5日の同紙記事には、ロシアの所有する放射能汚染水処理施設の無償提供の話がありました。この施設の呼称は「ランドゥイシ(すずらん)」。洋上で放射能汚染水を処理することができる施設で、日本側が約3500万ドル建造費用を出して作られたものです。(旧ソ連非核化協力技術事務局のHPによりますと、「すずらん」建設は1993年エリツィン大統領訪日機会に行われた日露合意により、日本側がCIS支援の一環として供与。目的は、原潜解体の際に出る放射性液体廃棄物の日本海への投機防止です。1998年4月完成、施設引渡しは2001年11月。) ------------------------------------------------ 日本の外務省HPによりますと、当時のCIS援助計画には、 ◆液体放射性廃棄物処理プラント建設資金支援、ボリショイ・カメニ工場の原子力潜水艦冷却水放射能汚染処理、25億円、1996年、外務省◆ とあります。 「すずらん」は原潜廃棄の際の冷却水処理施設。低レベル放射性汚染水処理用です。福島第一原発事故への有効な対応策はまだ見えてきません。しかし、仏原発企業「アレバ」が放射能処理に全面協力する意向です。時間との戦い。

    2011年3月25日金曜日

    直下型地震の巣:浜岡原発

    4月のコンサートは中止、との知らせ。なんだかほっといたしました。
    心ははるか原発の行方に釘付けです。

    ◆NHKニュース:
    福島第一原発の3号炉で作業員3人が被爆しました。ベータ線による皮膚損傷です。ベータ線は紙を透過してもアルミ箔を透過せず、皮膚の真皮までは到達しない放射線、との専門家の説明です。
    原発処置進捗のニュースは一進一退のような内容。深刻な状態が続いています。
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    ニュースに向き合っていると、原発破壊による放射能の恐怖が、ひたひたとこちらに向かってくる、名状しがたい不気味さを感じます。

    これまでにも、原発事故は何度か報じられ、放射能漏れのニュースもありました。私たちはそれらから何を学んできたのでしょう・・・

    2006年に「食品と暮らしの安全基金」という団体が刊行した浜岡原発告発本『放射能で首都圏消滅:誰も知らない震災対策』には、今福島第一原発で起こっていることが、そっくり載っていました。

    ◆この本による東海地震とは:
    起こる起こると言われ続けている東海地震。ちょうどユーラシア大陸プレートとフィリピン海洋プレートの境界が、浜岡原発の直下にあるのです。
    東海大地震が起こるとすれば、浜岡原発は真下に震源を抱え、直下型の大地震に見舞われることになります。
    政府想定の東海地震は単独地震でM8.0以上、死者数9200人。群発地震(東南海、南海、東海の三地震が同時発生)の場合、M8.7、死者数2万4700人。ここでは、大地震と大津波を想定して被害想定がされています。
    でも、「原発震災」が起こることは想定されておりません。
    もし脆弱な岩盤の上に作られ、直下に地震の巣がある浜岡原発で、震災により5基の原子炉が次々にメルトダウンしたら、放射能が広域に拡散し(風向きで被害地域に差)、近距離にある首都圏の人たち数百万人が被爆し、やがて死亡する大災害になる可能性が高い、としています。

    当たり前のように電力の恩恵を享受してきましたが、原発を問い直す機会かもしれません。

    2011年3月23日水曜日

    なにもない…?:地震被害の生協宅配

    生協の宅配サービスが来ました。

    先週に引き続き、注文した品物はゼロです。
    何も宅配されないけれど、手数料は引き落とされます。
    先週は、地震直後で、仕方ないと思いましたが、代替品すらないのは…。

    配達員さんがすまなさそうに渡してくれたのは、注文用紙と製品カタログです。被災地からの仕入れ品が入らないこともありますが、千葉にある仕分け物流配送センターが地震の被害にあい、機能を失ったことが、写真入の「お詫び」チラシにありました。復旧まで数週間かかるとのこと。

    「おやめになりますか?」と悲しそうな配達員さん。

    企業も被災者です。
    いずれ復旧するはず。
    次の注文書を渡しました。

    2011年3月22日火曜日

    危うし音楽活動:東北関東大震災

    今日、4月のコンサートにさらに暗雲がさしました。
    今週の練習もお休みになる、という連絡が来たからです。

    原因は計画停電です。
    練習場所の公民館は、停電中は閉館です。前日または当日にならないと、停電予定は分かりません。
    でも本題はコンサート会場です。停電になればコンサート不能です。
    定期コンサートを延期するかどうかの集まりが行われたそうです。
    こちらは賛助出演。決定を待つばかり。
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    明日はアカペラ練習:
    毎日報じられる被災地の様子。続く余震、そして停電。
    仲間からは、落ち着かない、不安、何も出来ない、というメール。
    かくして今日までに9人中3人が欠席と連絡してきました。
    明日、集まって、歌えるでしょうか・・・・
    積もる話をしたくて、みんなそのままファミレスになだれ込みそうな気がします。

    NHK:被災地の卒業式

    計画停電の最中にも繰り返す余震。
    魔法瓶にお湯。5時を過ぎて、ロウソクに点灯。
    ここは第3グループ。午後3時40分に電気が切れ、6時50分に電気が来ました。

    テレビをつけ、毎日被災地の様子を見ます。
    南三陸町のプレハブ役場ができ、復興へのスタート。
    そして土葬される遺体。自衛隊員による瓦礫整理の中での、被災者の思い出の品々の収集と引渡し。繊細な心遣いです。

    気仙沼の階上中学校の卒業式の学生さんの答辞は、こみ上げる嗚咽と涙をこらえ、この不条理への悔しさ、辛さ、悲しさを訴え、それでも「天を恨まず、助け合って生きていくことが私たちの使命」と、生きて乗り越えていく決意を述べ、胸を抉られました。
    被災地の卒業式は、どれも余りある悲嘆の中、若い人たちに託された思いが卒業式会場に満ち溢れていました。
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    NHKの報道には、感心するばかりです。
    あまねくくまなく、被災の実像を伝えよう、という使命感にあふれています。
    被災地ではまだテレビを見られない地域もあるでしょうが、日本中がNHKのおかげで、今日本に何が起き、進んでいるのかを知ることができます。
    私たちがパニックに陥ることなく、現実に向き合うことを可能にしてくれる報道。そのように思えてきます。

    2011年3月18日金曜日

    泣けてくる:アンパンマンの歌

    福島原発の成り行きに釘付けの日々。


    ガソリンスタンドに並ばず、20kmくらいは自転車で移動することにしました。
    毎日くる計画停電。ロウソクや湯たんぽで対応です。
    夜の停電は、昼間の停電に比べ、さすがに心寂しいものがあります。
    でも、水とガスがあれば煮炊きできますし、
    生活から不要不急なものを差し引いているうちに、
    不便に感じてきたことにも慣れてきました。
    寒さも、相応の厚着で十分やり過ごせます。
    処分予定だった衣類が役立っています。

    しかし。
    今、そしてこれから乗り越えていくべきものの巨大膨大さを思うと気持ちが萎えそう…。被災者の皆さんの気持ちはどれほどでしょう・・・
    考えると胸が裂けそうです。

    大地震勃発以来手放さないラジオ。
    一昨日、こんなときこそ、と音楽を流すNHKの番組がありました。
    音楽を届けることが必要・・・・同感です。
    被災地の人たちを元気付けよう、子供たちに明るい歌を届けよう、と。

    そんな目的に応えて、視聴者から圧倒的にリクエストが多かったという歌は、「アンパンマンの歌」でした。
    阪神大震災の被災者からの手紙には、当時この歌を聴いて号泣した、というコメント。
    子供たちを元気付ける歌…。

    そして。
    ラジオからアンパンマンの歌が流れました。
    その歌詞を聴いていると、毎日伝えられる被災地の惨状と重なり、身体の奥深くから湧いてくる名状しがたい痛みに、
    たまらなく泣けてきました。

    「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」
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    アンパンのマーチ   
    作詞 やなせたかし 作曲 三木たかし

    そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
    たとえ胸の傷が痛んでも
    何の為に生まれて 何をして生きるのか
    答えられないなんて そんなのは嫌だ!
    今を生きることで 熱いこころ燃える
    だから君は行くんだ微笑んで。
    そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
    たとえ胸の傷が痛んでも。
    嗚呼アンパンマン
    優しい君は行け!
    皆の夢守る為
    何が君の幸せ 何をして喜ぶ
    解らないまま終わる そんなのは嫌だ!
    忘れないで夢を 零さないで涙
    だから君は飛ぶんだ何処までもそうだ!
    恐れないでみんなの為に
    愛と勇気だけが友達さ
    嗚呼アンパンマン優しい君は
    行け!皆の夢守る為
    時は早く過ぎる 光る星は消える
    だから君は行くんだ微笑んで
    そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
    たとえどんな敵が相手でも
    嗚呼アンパンマン優しい君は
    行け!皆の夢守る為

    2011年3月15日火曜日

    危うしコンサート:東北関東大震災

    未曾有の天災にみまわれました。

    地震の翌日、4月にひかえたコンサートの練習の中止連絡。
    刻々と入るニュース、危うい原発の状況。

    そしてさらに連絡が回ってきました。
    コントラバス奏者の仲間は警察官。召集され、東北地方へ出発されたとのこと。
    ニュースは、退役自衛官のみなさんも首相により、召集されたと伝えていましたっけ。

    ガソリンスタンドもお店も売るものがなくなっていて、びっくり。

    予定通りコンサートが出来るくらいの、安定した生活が戻ってくるでしょうか。

    この先の生活は大きく変わるのでは…
    変えなくてはならないかも…
    自分の中で、そんな予感がしつつあります。

    2011年2月11日金曜日

    指揮者のコミュニケーション能力

    最近、サポート出演のために出向いた練習先で、痛感したことですが・・・。
    バンマスさんの表現が非常に分かりにくく、練習中再三戸惑っています。

    その理由は:
    1.バンマスさんの視線はいつもスコアに向いています。
    2.「そこ」「あれ」といった代名詞が多くて、具体的でないのです。
    3.単語数が少なく、早口で呟くので、内容が分かりにくいのです。

    結果、誰に向けた、どんな内容のメッセージか分かりにくいのです。
    もっとも、メンバーさんたちも同じ悩みを抱えているようです。慣れてくると、なんとなく分かってくるんだとか。

    アカペラの先生も、バンドの先生も、今までのバンマスさんたちは非常に分かりやすかったなぁ~、といまさら感心しております。

    とはいえ、こちらの準備がもっと出来ていれば、より伝わってくるのかもしれません。そんなわけで、こちらが出来ることはベストやっておこう、と反省したしだいです。

    2011年1月28日金曜日

    ハーモニーの崩壊:ソプラノなしのアカペラ練習

    ソプラノの2人が風邪でダウン。
    メゾとアルトだけの練習になりました。

    最低音を歌っている私が、転調部分でしばしば音を求めて難民化する曲、
    Over the Rainbowは、ついに歌い続けられず、何度もストップしました。
    これまでになく気味悪いハーモニーです。
    ストップしたのは私だけではありませんでした。
    転調部分以外でも、メゾさん同士のハーモニーやアルト同士のリズムがずれたり、数箇所でハーモニーが壊れていました。(過去最悪の出来です)

    先生にソプラノの一番高いパートを歌ってくださるようにお願いしました。
    ソプラノが入るとようやく、いつものハーモニーに戻ることができました。

    みんながソプラノの音を聞きながら音をとっていたことがよく分かりました。

    自分的には、ソプラノだけでなく、他のアルトも聴きながら、ハモっているかどうか確かめています。また自分がロングトーンのところでは、全体がハモっているかどうかも意識しています。細かな確認作業をしながら歌っている、と思っています。こうした作業は、全編無意識のうちに身体が自然にできるといいな~といつも思います。

    暗譜は大変よね、とみんなで言い合ってきましたが、今までは歌詞を覚えることが大変、という意味でした。でも今、暗譜の難しさは、歌詞を覚えることではなく、正確な音を出すことなんだ、とつくづく思います。

    先生曰く:「今日は色々なことがわかって、よかったわね~♪」

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    2011年1月20日木曜日

    リズム:身体の深奥から湧いてくる不思議なパワー

    音楽に関わるものはすべて音楽の授業、に見えます。
    思えばバンド活動もアカペラもステージPAサポート活動も、私にとってはすべてが音楽の何かを発見することに思えています。(変人ですね、もう)

    ◆グルーブ感とは:
    昨日のアカペラ練習では、アルトとメゾのみんなで、早めに集まり、うまくハモれない箇所を自主練しました。仲間のひとり(ピアノの先生)に、その箇所を弾いてもらいました。3連符で進む楽譜どおりの音の流れなのですが、なぜか乗れないのです。グルーブ感がまったくありません。どうしてなのか・・・不思議でした。
    そのピアノの音からリズムが聞こえてこなかった・・・そんな気がしました。
    いや、正確には、「リズムが伝わってこなかった」と言うほうが・・・近いかも。

    リズムは不思議です。伝わってくると、共振を起こし、その波はさらに伝わっていきます。そうやって共有され、集団の中に深いグルーブ感を生み出す・・・

    なぜ音楽が生まれてきて生活の一部になったのか、今は不思議だとは思っていません。
    なぜなら、私たちはリズム源を身体の臓器として生まれ持っているからです。
    それはあらゆる活動へといざなう不思議なパワーに満ちています。
    そのせいでしょうか・・・リズムなしの音楽は考えられない、と思えるのです。
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    などと書きつつ…
    パーカッションの練習をサボっている最近です・・・

    2011年1月19日水曜日

    低音部:リズムとハーモニーの支え

    アカペラ本番舞台まで練習はあと5回。
    いよいよ緊張感が漂う練習になってきました。

    ◆音取りに悩むOver the Rainbow
    今日はずっとよくなった、と先生から言われ、少しほっとしました。
    他のパートさんたちからも、「今日はすごく歌いやすかった」と言われました。

    アルト最低音部はいわばベース。真ん中のドがC4とすれば、この曲の音域はE3-A4と低いところで終始しますが、ソロ部分も数箇所あります。
    先生は、「ソロ部分は、アルトらしい声(野太い声?)で高らかに歌ってね」と。

    時にリズム、時にロングトーンで下支えします。これが怪しい音(狂いは数ヘルツ?)を出すとかなり気味悪いハーモニーになります。
    歌っている最中、指揮をする先生の表情でそれがよく分かります。

    難しい・・・今日もやはり思いました。
    転調の際、最初の音に自信がもてず、正確に取れない・・・この原因はなんだろう・・・?いつも悩みます。
    よく知っている別の歌の一節から同じ音の流れをピックアップして、それを意識してとろうとしてきましたが、これがなかなかうまくいきませんでした。

    それで昨日は練習方法を変えました。
    そのまま覚えることにしたのです。
    何度も練習して覚える・・・それしかないかも。
    なぜなら、頭の中で「次はあの歌の出だしの音で・・・」などと思考していると、とたんに集中力が落ちるのです。「小細工」に気をとられて、歌の流れへの集中が途切れるのです。

    自分的には、歌いながら、自然に次の音が浮かんでくる、という状態にならねばならない、と感じています。
    指揮を見ながら一体になるためには、完全暗譜です。つまりまだ練習不足。
    当たり前のことに、いまさら気づいたような・・・ちょっと情けない自分。
    楽な道はありません。でも、ハモったときのあの感動を思い出して、練習を続けよう。
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    ◆ミニミニ鍵盤:
    幸運にも入手できたミニミニ鍵盤KB。今日は持参した譜面台の上にちょこんと乗せて、先生の到着を待ちました。先生は大喜び。(やった!)
    あいにく同時発音数は2音なので、みんなにハーモニーを弾いて聞かせることはできませんが。

    2011年1月15日土曜日

    音鳥(音取り)の味方:ミニミニ鍵盤KB入手

    ついにミニ鍵盤KBをジャンクコーナーで発見しました。
    カシオのSA-2初期型(32鍵)です。最大同時発音はわずか2音ですが、音取りには十分。やった!!!(超安価に目的達成するのが生きがいです~)

    シンプル機能、サイズは370mm x 95mm x 30mm。 なにより軽い!単三電池4個入れても480G です。
    Simple is best!!!! ばんざ~いぃ~♪♪
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    アカペラの指揮者の「音取らせ」作業は大変なのです。なにが、かというと、ピアノの無いところで、みんなに最初の音を与えなくてはなりません。先生がご自分の声で音を出すと見事なビブラートがかかるので、みんなとれません。

    うちの先生は、調子笛(12音の出る円盤型の笛)を口にくわえて、各パートに向かって、「あなたたちの最初の音はこれよ」と音で伝えてくださいます。本当のところ、先生から見れば、みんなに1音与えれば、各パートが即座に自分の音を取れる、というのが理想なのですが、とてもとても…

    調子笛は音の一つ一つを目で確かめながらマウスピース部分をくわえて鳴らすので、次の音をだすまでに多少時間がかかります。先生もご不便そうな表情でマウスピースの表面に小さな文字で書いてある音階を探しておられました。

    昨年夏ごろ、某混声合唱団の盛大なコンサートに行きました際、カシオ製ミニ鍵盤のKB(実はMIDI入力用KBのGZ-5でした。定価12800円、アマゾンでは5000円くらい…)を使っておられるのを見ましたもので、早速、それをわが先生にお奨めしました。
    みんな音取りの練習には生のピアノを使ってきましたから(みんなピアノの先生ばかりです)、どうも安っぽい子供用のミニ鍵盤には抵抗を感じるようです。
    今更それだけのために出費するのもねぇ・・・などと盛り上がらず、そのうち立ち消えになりました。

    さて、2月のコンサートが近づいてきて、昨年末、再び音取りをどうするかが、話題になりました。やはり余計な出費はできない、と誰かKB所有者が持ってくることに。私のところにあるのはあるのですが、比較的小さいものでも長さ70cm、本番ではKBスタンドが必要です。車で行ける練習会場で使ってみようということで、私が持参することになりました。
    しかしやはり、譜面台にちょこんと置けるミニミニ鍵盤が頭から離れませんでした。ず~っと頭から離れなかったので、リサイクル屋さんには小まめに寄りました。小まめに小まめに。

    問題は、鍵盤の小ささです。いまどきの子供にも弾きにくいのでは、と思われる小ささ。大柄な先生の華奢な「小指」にでも期待することにしましょう。

    2011年1月14日金曜日

    Vアコーディオン

    アコーディオンの練習を休むことにしました。
    左肩と腕が蛇腹をちゃんとコントロールしてくれないためです。彼らにしばらくお休みを与えることにしました。

    え?Vドラムは大丈夫なのかって?
    大丈夫です。これも工夫しました。スティック持ってあちこちのパッドを叩くのと違い、10年前のコンパクトパッド式Vドラムは打面を6区画に区切ったゴムパッド。膝に置いて、手で叩くと、肩への負担は無く、極端に言えば、左手は手首から先で充分。

    さてVアコのことです。昨年末にイタリア文化交流会館で、イタリアの著名なアコーディオニストがローランドの主催で最新式Vアコを使ったコンサートを行いました。
    期待して行きましたが、びっくりです。これがアコーディオン?

    見かけはまったくのアコーディオンですが、アコーディオン型にしつらえたKBシンセです。音源はMIDIでリードではありません。ですから瞬時に好きな音色に変えられ、またドラムも入れられます。この瞬時に切り替えられるという操作性のよさがアコーディオン型の最大メリットで、従来のKBよりはるかに操作性に優れています。一人オーケストラも自在可能です。

    これをアコーディオンと呼ぶにはいたく抵抗を感じました。
    本来「手風琴」ですから、風を操って音を奏でるのがアコーディオン。ベローの操作で発声するのです。
    この風なくしてアコーディオンと呼べるのか・・・と。

    いやいや待て待て・・・Vアコに触れたこともなくもの申しておる・・・
    ひとつ確かめに出向いてみよう

    2011年1月12日水曜日

    Vドラムで初練習:マンドリンさんサポート

    今日はマンドリンさんの練習に古いVドラムで参加しました。

    午前中はアカペラでコテコテに絞られ、「虹のかなたに」でいまだに後半転調の後の音とりが怪しく、心は泣きっ放し…(本番前には仕上げるぞ)
    アカペラ練習が終わるとすぐに電車に飛び乗って、駅ロッカーに預けていたVドラムとアンプスピーカーを手に練習会場へ。(これが4月まで続くのです)
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    マンドリンさんのバンマスさんは、学生時代から指揮者をしていたベテランです。選曲、編曲なんでもこなし、楽器もギター、マンドリン、マンドラ、マンドセロと幅広くカバー。もともとアコースティックバンドには電子楽器はどうも合わないと思うのですが、バンマスさんの強いご希望でした。

    やってみて分かったこと:
    バンマスさんのほしい音源が少なくて、限定音色でフォローしました。
    Vドラムの音源はポップスやロックにフレンドリー。
    マンドリンさんの繊細な音には野太いバスドラは不釣合い。
    ハイハットとスネアで十分・・・(ぴったりの音色が乏しいのでね…)

    何度かあわせている内に、大体OKになりました。
    打楽器がほしい曲は次の5曲になりました。
    ・いい日旅立ち
    ・駅馬車の旅(駅馬車、テキサスの黄色いバラ、ゴスペルなどのメドレー)
    ・コンドルは飛んでいく
    ・サンバ・ブラジル
    ・古賀メドレー

    聞いてみると、明らかに打楽器不要(入れようがない)の曲も多くあります。
    練習の終わりに素敵な曲の演奏を聴きました。
    Lavitrano, Giacinto作、NIEVES Romanza Bolero「雪(ロマンスとボレロ)」:1910年ミラノの「イル・プレットロ」主催で行われた第2回国際作曲コンクールの受賞作です。ファーストマンドリンの調べは、時に舞い落ちる雪片を思わせ、冬景色を見るようでした。

    心配していたVドラムも受け入れて頂けたようです。
    よかった。

    自立探るイタリアのロマ族女性

    イタリアのロマ族女性たちが手作り仕立て屋で自立しようとしています。

    昨夜のNHK衛星放送番組は、イタリア人製作者によるドキュメンタリーを放送していました。取材されたのは、イタリアに住むロマ族キャンプ。

    ロマ族の独特のファッションセンスと、仕立ての腕に着目したのは、ロマ音楽研究者の女性でした。ロマ族は自分たちの衣類は家庭で作っていましたから、裁縫技術は家庭で培われるのです。
    彼女から仕立て業で身を立てる話を受け、4人のロマ族女性は、手作りで独特の衣装を製作、ファッションショーにも展示する機会を得て、製品をおいてくれる店が現れ、彼らの作る衣装を支持する人たちが増して行きます。

    読み書きの殆ど出来ない女性たちが、ミシン店で1ヶ月以上かけて使い方を教わり、ついには場所を借り、活力ある起業家やグループに贈られるイタリア政府の助成金を得て、ミシンを購入。そして、若いロマ族少女たちを集めて、その技術を教育し始めました。

    わずか20分ほどの番組でしたが、大変印象的でした。
    放浪の人生から定住への第一歩となるのでしょうか。

    2011年1月10日月曜日

    作戦変更:生楽器に代えて古いVドラムでサポート

    先日、走行中にカーラジオをつけると、FMエイティー・ラブから「君は天然色」が流れてきました。あ~いいなぁ~♪久しぶりです。山下達郎さんと大瀧詠一さんの「新春放談」でした。26回目だそうです。(凄い!26年も続いて…)
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    マンドリン・アンサンブルさんの打楽器ヘルプの練習が始まります。
    本番は4月。でもアカペラの練習日とかぶるので、毎回参加できる時間は半分です。

    昨年末、第一マンドリンのパート譜を頂きました。
    ご要望は、なるべくアコースティック楽器で入れること。
    でも、楽器運搬の手間が大きいことや、練習会場の駐車場費用が高いことから、生楽器の小物以外はVドラムでOKになりました。
    曲のイメージで、適当に打楽器リズムを考えて入れることにしました。

    ボンゴひとつで「サンバ・ブラジル」などを入れてみました。
    色々やってみましたが、他の小物の音も欲しい・・・
    そうなるとやはりVドラムです。
    私の持っているVドラムは初期のタイプで、10年も前に購入したものです。
    PCM音源なので、音はそれなりなのですが、バリエーションがありません。
    ボンゴについてはスラップ高低の2種類しかありませんが、他のパーカッション小物の音をセッティングできます。

    最初の練習は、このコンパクトなVドラムを持って練習に行くことにしました。
    プラス、アンプ/スピーカー持参です。膝において手で叩くことに。
    駅のロッカーに預けて、アカペラ練習の帰りに取り出して、練習にいけます。
    スティックやスタンド、ボンゴが減るだけで運搬がかなり楽になります。
    マンドリンのバンマスさんも、とりあえずOKしてくださるでしょう。
    やってみてから、また考えよう・・・

    2011年1月5日水曜日

    ロマ音楽: テンポにも音価にもこだわらない自由なリズム

    ロマ音楽の豊かな情緒性、自由な表現にはとても惹かれます。
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    数年前に、アカペラコーラスを始めてから、レパートリーのハンガリー音楽にジプシー調音楽の香りを強く感じるようになりました。その香りが気になり、たどるうちにロマ音楽に出会いました。

    現在アカペラで歌っているハンガリー作曲家の作品には変拍子めまぐるしいものが少なくなく("Tel" :冬、など)、ロマの自由な生き方→感じる心のままにテンポや音価が変化→楽譜のようなものには縛られない・・・といった魅力にあふれているからです。(我がアカペラでは、その自由は指揮者のものですが)。

    ジプシーと呼ばれてきたロマ族が放浪の民であるせいでしょうか、その音楽には、様々な異文化の影響も見て取れます。
    Klezmer(東欧ユダヤ系の音楽ジャンル)音階の曲もあります。また、ギリシャの影響でしょうか、7/8拍子の曲もあり、これは1-2-3,1-2,1-2と数えると拍子をとりやすいです。

    とりよせた本『ジプシー・バイオリン』(メアリー・アン・ハーバー著)によりますと:
    「ジプシーのバイオリニストたちは、旅を通して東欧や中東の音楽イディオム(音楽的単語の連結による表意、とでもいいますか・・・)を同化してきた。」

    のだそうです。なーるほど~♪

    でも今、ロマ族は窮地に立たされているようです。
    昨年初冬のTime誌にはイタリアで強制退去させられるロマ族の人たちの記事が載っていました。ちょうどフランスでも同様の動きが高まり、EU諸国に派生しつつあるようでした。ロマ族の人たちは、その生活スタイルを変えず、排他的であることから、行った先々で排斥されるようです(昔ですが、そうやってアメリカに移民した人たちの中には、チャップリンやボブ・ホスキンスといった、ハリウッドで名を成した人たちもいます)。

    今朝のTVでは、琴と尺八を弾くアメリカ人デュオを紹介していました。
    二人は20数年前に、それぞれ和楽器に惹かれて来日。現在では日本人に教えています。彼らいわく、「琴と尺八は、日本の風土に実にあっています。日本人はもっと子供たちに和楽器を教えるべきです。」
    インタビュアーもたじたじのコメントでした。
    沢山の日本人が、彼らの演奏に感動して聞き入っている様子が印象的でした。

    変化が加速度を増すこのごろ、
    ロマ音楽も、急速にこの流れに飲み込まれていくのでしょう・・・か・・・
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    蛇足:

    ◆フィドルとバイオリンの違い:
    ところで、フィドルはバイオリンと同違うの?とよく言われます。
    楽器は同じものですが、演奏スタイルが違う、とでも言いましょうか・・・
    ガルネリでもストラディバリでも、庄司沙矢香さんが弾けば、バイオリン。
    Natalie McMaster(Scottish fiddler)が弾けばフィドル、といった具合です。

    ◆ロマ族:
    ロマ族はジプシーと呼ばれることが多いのですが、これはロマ族がエジプト人と思われたことから発祥した呼称です。定住せず移動する民族でも、ロマ族は遊牧民と異なり、音楽やダンス、占いなどで生計を立て、独特の文化を作り出した民族。定住しても地域に溶け込まず、その排他性が問題視され、現在、ヨーロッパ各地で排斥運動が表面化しています。

    2011年1月4日火曜日

    ソ連製バラライカ


    年末の雑事の合間にリサイクル屋さんの楽器エリアの見回りに。
    エレキギターが吊られた壁面の端っこに古びたバラライカを発見。

    古っ!!!
    消えかかったロシア文字で「ベリョースカ」の小さなラベル。
    わ~い、なつかしい文字だなぁ~~~♪
    「ベリョースカ」は、ソ連時代の外貨ショップの呼称で、
    外国人向けのお土産品売り場。外国人向けホテルには必ずありました。
    毛皮、ウォッカ、コニャック、琥珀細工、キャビアやイクラの缶詰、ウラル地方やシベリアでとれる貴重な鉱物や石の細工品などがショーウィンドに並んでいました。外貨は主にドルが通用。
    初めての海外旅行は安いソ連旅行でした。横浜から船でナホトカへ。ハバロフスクまで鉄道。そして飛行機で次のイルクーツク訪問。そしてモスクワへ。モスクワは寒くて8月なのに日本の真冬の気温。若輩者には驚きの連続でした。
    帰りはもちろん、ベリョースカに。そこでソ連製ギターを買って帰りましたが、ネックがはやばやと反り返り、音が狂い、すぐに使えなくなりました。
    次のギターを買うまでに、せっせとバイト。1年後、やっとまともなギターを買いました。
    さて、この中古バラライカのお値段は1050円。

    無理もない…楽器と呼べるものでなく、お土産品です。

    音響穴をのぞくと、ソ連時代の工場出荷ラベルが張ってありました。

    ラベル銘:
    ルナチャルスキー記念楽器製造工場(ロシア社会主義共和国)
    製品NO.205
    製造方式:エアブラシ塗装
    価格:6ルーブル70コペイカ
    保証期間:9ヶ月
    工場住所:レニングラード市、61区、チャパーエフ通り15番地。

    つくりは粗悪で、フレットの位置は不正確。
    金属は錆びていて、音は響きませんでしたが、木製部分は荒削りな、しかし使われている木は、豊かな森林で緻密に育った針葉樹です。
    ロシアの木工細工の特徴が出ていて、なんとも懐かしい香りがします。

    つぎにロシアに行ったのは、ソ連崩壊後でしたが、経済混乱の時代で、イルクーツクのイコン作家がみやげ物のホフロマ塗りだけでは足りず、日用品(まな板や鍋敷など)に手書きの絵を施して売っていたのを思い出します。道端に並ぶ、彼らの手作りの木工品の味が、このバラライカからします。

    弦を除き、金具を磨き、木部の汚れを拭うと、見違えるほど美しい木目が現れました。楽器としては不足ですが、あの豊かなロシアの森からやってきたバラライカです。

    壁にかけてみました。
    なんと・・・美しいフォルム… \(^▼^)/